【大日岳】称名滝で車中泊してナイトハイク 2021/9/19(日)

山登り

雲海を抜けて台風一過の絶景!
2週続けて剱にしびれっぱなし。

2021/9/19(日)《称名滝~大日岳》
称名滝P(2:30)~大日岳登山口(2:40)~牛ノ首(3:31)~大日平(4:30-5:50)~大日平山荘(5:55)~大日小屋(8:00)~▲大日岳(8:15-9:23)~大日平山荘(11:10)~大日岳登山口(12:25)
大日岳までの標高差:約1500m
登り所要時間:約5時間45分(休憩1時間20分)
降り所要時間:約3時間

生憎の台風通過からスタートしたシルバーウィーク。
私にとっては土日のみの休みなので何のプラスもない代わりに、どこに行っても人だらけの厄介な期間だったりします。
幸い台風は南岸沿いを進んでくれたので、北アルプス方面は大きな影響もなく、むしろ台風一過の快晴が期待できるというもの。
日曜一発勝負なため、どこに行くか悩みましたが、昨今の北アルプスの駐車場問題、とくにシルバーウィークとあっては檄混み必至。
ここは思い切って富山にプチ遠征。
夜間通行禁止の称名滝駐車場に前日入りして駐車はOK,ついでにナイトハイクで人混みも回避、台風一過の絶景を独り占め。
先週(爺ヶ岳)に続いて剣岳の雄姿をほれぼれと眺めてきました♪

【大日岳】まさに台風一過! ナイトハイクで雲海を潜り抜けたら360度の絶景 剱岳、立山、薬師岳を指呼の間に

称名滝の駐車場で車中泊 夜間通行禁止なので空いてました

大日岳へは落差日本一で有名な称名滝から取り付きますが、その駐車場に入るには夕方5時半には手前の桂台のゲートを通過する必要があります。
一方、ゲートが開くのは夏が朝6時、それ以外の時期は7時と、山登り的にはちと遅い。
早立ちしたい向きには前日に駐車場に入ってしまうのがお勧めです♪
そして前日に駐車場に入ってしまえば、夜は誰も来ないので安らかな車中泊が楽しめます。
称名滝へのアクセス

仮設トイレ

駐車場ではトイレの改修工事中、仮設トイレが4基設置されていました。
ちょっと快適さは落ちますが、和式ながら水洗ですのでまあOK。
工事は10月末までのようです。

思惑通りこの日の駐車場は空き空き、台風の影響もあるのでしょうが、翌日の晴天が約束された北アルプスの駐車場で余裕の車中泊となりました。

マイブームのナイトハイクで大日岳へ

夜中はず~と霧雨が降りっぱなしで、「台風が去ったのにおかしいな」「ちゃんと晴れるのかな」と不安で一杯。
昨日の駐車場入りが16時頃で、酒飲んで寝たのが19時くらい。
翌朝は1時くらいには目が覚めてしまい、出ようと思えば出れるのですが雨が降ってて・・・
結局2時までうだうだして意を決して出発です。

登山口 2:40

称名滝への観光道路を10分で登山口。
ここまでも真っ暗でしたが、これからは樹林帯、更なる暗闇を進みます。

牛ノ首 3:30

急登を1時間で牛ノ首
ここからしばらくは痩せ尾根上でこのルートで1番注意を要するところ。
気を引き締めて進みます。

それにしても雨が止まない。
この雨は雲海の中だから、高度を上げればじきに抜けると思いつつ、500m上がってもあい変わらずなので少し不安になります。

牛ノ首は両側が切れ落ちた瘦せ尾根なので、スリップは絶対だめ。
ヘッドランプの光量大にして慎重に通過します。
ここは登りならいいけど、降りで夜歩くのはちょっと危険だな。

大日平 4:30

ヘッドランプを頼りに2時間歩いて大日平に到着。
心なしか雨も上がってきたようで、休憩がてら写真撮影と洒落こみます。
それにしてもナイトハイク、なかなかいいんでないの。

まず暑くない。
そして、退屈な道は夜歩き、丁度明るくなるころに景色の良いところに着くように逆算すれば、朝の絶景を心行くまで楽しめます。
ヘッドランプの性能も格段に上がってるし、夜歩く抵抗感がなくなってきますね。

大日平は雲海の上 突然開ける展望

大日平で休憩してる間に次第に夜が明けてきて・・・
なんといつのまにか雲海の上に出てるじゃないの!
やっぱり出だしの雨は雲海だったんだな。
こんなに鮮やかに雲海を抜けて絶景にシフトするなんて!!
滅多にお目にかかれないドラマティックな展開に酔いしれます。

薬師岳(左)鍬崎山(右)

雲海に浮かぶ鍬崎山、まだその波が届かず波打ち際に静かにたたずむ薬師岳・・・
太陽が昇るにつれ刻々と映りかわる姿、時間のたつのも忘れ見入ってしまいます。

大日平山荘 5:55

素晴らしい眺めに足を止められ、1時間以上も休んだのち出発。
大日平山荘を通過して・・・

正面の大日岳に向かいます。
山荘が標高1760m、頂上まであと750m上がることになります。
登山口からも750m登ってきたので、山荘で丁度半分ということになります。

大日平は終始木道が敷かれていて、快適なのかそうでないのか微妙なところです。
歩きやすいのですが、濡れてると滑りやすいし、すれ違いも面倒、それでも足元ドロドロよりはいい気もするし・・・1長1短ですな。

こんなに正しい台風一過は久しぶりかも 絶景の頂上を独り占め

そんな木道を超えると道は灌木帯に突入、一気に高度を上げていきます。

灌木帯ゆえこれまでのような伸びやかな景観の中を歩く感じではなくなりますが、時折振り返ればこんな景色が展開。
高度を上げたことで更に立体感が増し、弥陀ヶ原の広がりも望めるように。

山はすっかり秋の気配に覆われて、紅葉もそこかしこで始まっています。

稜線 8:00  毛勝三山(左)と剱岳(右)

大日平から2時間、ついに稜線に到達、剣岳とのご対面。
いや~2週続けてこんなにハッキリと剱が見えるなんて、今年はツイテルなあ。
毛勝三山の裾にも雲海がたなびいて、なんとも素晴らしい眺め。
もう頂上に着いたみたいな気分ですが、10分ほどですからもちろん頂上も行きます。

もうね・・なんて表現したらいいのか、毎回この頂上への最後の登りって至福の時だなあって。
今回は見えるもんも超絶級、剱に毛勝、それに雲海と台風一過の青空・・・つくづく幸せなひと時です。

大日岳(2498m) 8:15

そんな至福の稜線歩きの果てには大日の頂上。
富山平野を覆いつくす雲海の向こうには遠く白山も。
文字通り360度の絶景を満喫です。

最近は台風一過といっても、すっきりしない印象が強かったのですが、今日は大当たり!
子供の頃のような正しい台風一過の空になってくれました。

剱岳(左) 立山(右)

頂上からも、やっぱり真打は剱と立山。

左に目を転じれば毛勝山に押し寄せてくる雲海の波・・・

もちろんず~と見えていた薬師に鍬崎も・・・
鍬崎なんて波に吞まれそうだよ。

まだ時間も早かったからか1時間以上も、たった独りの山頂で絶景を心ゆくまで満喫できました♪

さすがシルバーウィーク、下山はすれ違い多数で難儀

最後まで絶景の山頂を独り占めでしたが、後ろ髪引かれる想いで下山にかかります。

稜線を離脱 9:35

剱に別れを告げて稜線から離れますが、大日平まではまだまだ素晴らしい眺めが展開します。
雲海に向かって下っていくのもなかなか乙なもの。

とはいえ流石に快晴のシルバーウィーク、登ってくる人が引きも切らず、譲りあいのすれ違いが頻繁に発生します。
登山道が全般に狭い感じなのと、木道が多めだったりで、結構すれ違いで難儀します。
まあ、こればっかりは仕方ないですね。
それにしても今日何人入ったんだろう?

そんなこんなで下山に3時間かかって無事駐車場まで。
いや~すごい車の数!
ここの駐車場、4段くらいあるんですが全ての段で9割方埋まってる感じでした。
シルバーウィークすげ~。

称名滝

あと、もちろん称名滝も見てきました。
これだけ間近に見れるので、やっぱり迫力は半端ないですね。
まあ、大日岳登山の際はみんな見るだろうけど、これ単体でもかなりイイですね。
紅葉シーズンは混むだろうな~。

狙い通りの台風一過の快晴。
ちょっと松本からは遠かったけど、登ってる時と頂上ではず~と独り、山にどっぷり浸かることが出来ました。
また、紅葉もすでに始まり、鮮やかな青空と相まって秋の爽やかな山を堪能。
これからの紅葉シーズンに思いを馳せるいい1日になりました♪

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