月曜に有給とって富山遠征。
2日目は立山連峰の前衛に聳える鍬崎山へ。
たおやかな薬師岳の雄姿にしびれっぱなし♪
2021/11/7(日)《鍬崎山》
あわすのスキー場(2:20)~あわすの分岐(5:20)~鍬崎山▲(8:45-9:55)~あわすの分岐(12:10)~大品山(12:15)~瀬戸蔵山(13:00-13:10)~百閒滑(14:30)~あわすのスキー場(14:55)
立山アルペンルートの車窓から、ひときわ異彩を放つ鍬崎山。
その存在感は薬師岳や大日岳、立山にも引けをとりません。
いつか登りたい山の一つでしたが、有給とって3連休の中日に好天が当たったこともあり、念願かなって登ることができました。
標高2090mの中級山岳ですが、麓からの標高差は1500mもあり、そのほとんどが急登でそこらの北アルプスに登るよりはるかにハードでした。
苦労して登った頂上の景色は最高で、立山連峰に富山平野、遠く白山まで見渡せました。
とりわけ薬師岳の存在感が抜群で、たおやかでどっしりとした山容にほれぼれと見入ってしまいました♪
あわすのスキー場からヘッデン歩行で
前日は小佐波御前山で軽いハイキング。
さしづめ今日がこの富山遠征のハイライトといったところ。
前夜に立山駅で車中泊し、未明に登山口の「あわすのスキー場」に移動します。
スキー場を2時20分に出発します。
登りのコースタイムが7時間なので、これでも頂上に着くのは9時頃。
林道を導水管のほうへ辿り、登山道に取り付きます。
この登山道、スキー場の範囲を登ってる間は九十九折れもあり登りやすいですが、スキー場を離れてダムから上は急登の連続。
尾根をただひたすら直上する道で、しかもブナ林とあって根っこが滑りやすくスリップ注意。
ここを下山には使いたくないなと思いながら登っていきます。
「あわすのスキー場」からは2つのルートがあり、メジャーなのは百閒滑から瀬戸蔵山、大品山へ登るほうで、今回の導水管から登るほうはマイナーなようです。
個人的にはメジャーなほうは瀬戸蔵から大品までがほぼ平行移動なので登りには使いたくない。
導水管からのほうが登り一辺倒なので気分的には楽。
ただ降りに関してはメジャールートがほとんど階段なので、スリップの心配が少なく、下山はメジャールートでっていう感じですか。
暗闇を3時間、「あわすの分岐」に到着。
真っ暗闇のナイトハイクでしたが、ヘッドランプ(Ledlenser MH5)がいい仕事してくれました。
少しでも不安な箇所があれば光量を大にすれば昼間並みに照らしてくれるので、道に迷うこともなく、登りであればかなり安全に歩くことが出来るようになりました。
夜が明ければ辺りはブナ林、展望も開けてきました
季節は晩秋(初冬?)、いつの間にか夜が明けるのも遅くなってて、この日は6時頃にようやくヘッドランプから解放されました。
そして夜が明けてみれば辺りは見事なブナ林。
紅葉はもう終わりかけてましたが、茶色い枯れ葉もキレイなもの。
しばらくブナ林を行くと・・・
1750m付近の鎖場。
なかなかの傾斜、少し緊張しました。
鎖場を登り切ったところでチェーンスパイク装着(モンベル チェーンスパイク)。
地面が凍結して堅いのと、雪も出てきました。
まだ雪が十分に着いてないこの時期、階段やら木の根やらが露出した登山道歩きには、前爪がないこのチェーンスパイクが最高です!
アイゼンだと前爪が木の根とかに引っかかって難儀しますがこいつなら無問題。
雪に関しては滑りやすいこと以外は特に問題なく、スパイクの爪がいい感じに効いてます。
鎖場の上からは眺望も開けてきて気分は稜線漫歩(傾斜は強いですが・・・)
振り向けば遠く白山まで見渡せます。
頂上は展望抜群、中でも薬師岳がよかった
実に6時間半もかかって鍬崎山に登頂。
がっつり標高差1500m、急登の連続で思いのほかキツカッタ。
そんな苦労の末の頂上は・・・
日本海と富山平野の広がり
毛勝山から立山、奥大日岳の上には剱もひょっこり。
弥陀ヶ原が右から左へなだらかに駆け下っているさまも手にとるように・・・
それでもこの薬師岳の雄姿には敵うはずもなく・・・
正面にド~ンと巨大な山体を構えて雄大そのもの。
いつまでも見ていられる光景です。
11月に入ってはいますが、この日は穏やかそのもの。
1時間以上も山頂で過ごしてしまいました。
頂上は定員10人といったところで、それほど広くないです。
私たちが休んでいる間はそれほど混んでいなかったですが、10時に近づいたので退散するとします。
下山は瀬戸蔵山経由のメジャールートで こちらは階段地獄
下山時もまだ凍結路面が残っていたのでチェーンスパイクは装着したまま。
鎖場の上でチェーンスパイクはお役御免、陽光当たる明るいブナ林を下っていきます。
下山は大品山から瀬戸蔵山経由のメジャールートで。
その瀬戸蔵山、ここが最後の立山展望ポイント。
絶景を目に焼き付けるようにゆっくりと休憩。
こちらのルートは階段地獄。
なにしろ傾斜があるところは全て階段です。
行きのルートは根っこの急登、こちらは階段地獄・・・
どっちがいいって、降りに関しては階段のほうが安全でいいかな。
ただ、足にはきますね。
まあ、降ってるときは永遠に感じるものですが、何事にも終わりはあるってもんで。
最後の最後にご褒美が待っていました。
百閒滑、岩肌を流れる清流の美しさと周囲の木々のコラボが疲れた心身を癒してくれます。
これで紅葉も良かったら最高だろうなあ・・・
12時間半かけてスタート地点の「あわすのスキー場」に帰還です。
いや~きつかった、急登の連続に帰りの階段地獄、久しぶりにガッツリ登った感じ。
それにしてもこの山、普通に明るくなってから登ってたら、明るいうちに帰ってこれたかしらん。
やはり山は早立ちが吉ってことで・・・
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