クズバ山登山(1876m) 2020年9月12日(土)

山登り

剱岳の大展望台として有名な、富山県のクズバ山に登ってきました。

白馬方面の天気が芳しくなかったので、ちょっぴり遠征です。

珍しく思惑が大当たり!

頂上からの大展望に、大満足の山行になりました。

くまこ
くまこ

youtubeもどうぞ!くまこも出てるよ

【ぬいぐるみと行く】剱岳の展望台 絶景のクズバ山
釜谷山(左) 猫又山(右)

クズバ山(馬場島から日帰り)

2020年9月12日(土) 

馬場島荘前駐車場(5:20)~東小糸谷登山口(5:40)~中山分岐(6:35-6:40)~1620m地点(8:10)~クズバ山(9:10-9:45)~中山分岐(11:35)~中山(11:55)~中山登山口(12:55)~馬場島荘前駐車場(13:05)


駐車事情

馬場島荘前には30台くらい駐車出来そう。

この日は土曜日なのと、3時間以上のドライブが必須なので、念のため前夜の内に入っておきました。

駐車場着23:00.

車は5台くらい停まってましたが、この時は全然余裕。

朝5:00の段階では満車になっていました。

200mくらい上の、早月尾根の登山口付近にも10台くらい駐車可能。こちらは通過がてら見たところ、5:30の時点では満車。いつ頃埋まったかはわかりません。

また、300m降った中山登山口にも10台、そこに下るまでにも2段で各20台くらいの駐車場があります。

下の駐車場は下山時も空き空きでした。

トイレ

馬場島荘前の駐車場から、やたらと目立つ大岩があり、その裏にトイレがあります。

夜は分かり難いですが、大岩を周っていくと、見えてくると思います。

馬場島キャンプ場のトイレという形です。

和式ですが、水洗で清潔でした。

今日登ったルート

馬場島から登りますが、最初は2つのルートから選べます。

中山を経由するルートと、東小糸谷ルートです。

中山周遊

いずれにせよ、中山とクズバ山の鞍部で合流しますので、好みで選べばいいかなと思います。

中山は、中山自体が気軽に登れる剱岳の展望台として人気の山です。

こちらで先ず、剱の姿を拝むというのも一興かなと思いますが、鞍部への下りが有ります。

その分、東小糸谷ルートの方が登り一辺倒なので、クズバ山へは早いと思われます。

「絶景はクズバ山で拝む」ということにして、帰り、「余裕があれば中山にも周ってみよう」ということにします。

東小糸谷登山口まで

朝5:00の駐車場は満杯。

クズバ山が大人気、という話は無さそうなので、ほとんどが早月尾根に行くんだろうな。

小屋、テン場ともに営業してないはずなので、日帰り早月かあ。みんな凄いなあ。

くまこ
くまこ

KOJIさんも行ってみれば?

うちらは早月尾根の半分の標高差なれど、展望がなくてはワザワザ富山まで出張ってきた甲斐が無いというもの。

車中泊に朝5時起きと、万全の構えで出発です。

東小糸谷登山口(道標無し) ホントにここかや

早月尾根の登山口を見送り、道なりに立山川に掛かる橋を渡ると、林道は左にカーブして行きます。

登山口はカーブの所にある岩の間を直進します。

特に道標は無いので注意です

林道を左に曲がってはダメです。

なんだか殺風景で不安ですが、直進してください。よく見てみると岩の上にケルンらしきものが積まれています。

くまこ
くまこ

そういえば、ここで右往左往してたよね(笑)

ここまで馬場島から20分てところです。

中山との分岐まで

頼りない登山道取りつきですが、河原からすぐに山道に入ると、立派な登山道でホッとします。

道は東小糸谷沿いに適度な傾斜で登っていきます。

途中3度、丸太と土嚢袋で作った可愛い橋を渡ります。

谷沿いの道

橋を3回わたると、道は尾根道に変わり、暫く行くと中山の鞍部到着です。

登山口から1時間弱。

マイナーな山ゆえ、草ボーボーかと思いきや、必要最小限には仮払いされていて快適に歩けました。

中山の鞍部はそこそこ広くて平なので、ここで休憩していきます。

この後、頂上まで休憩に適した場所は無かったです。

くまこ
くまこ

ここからが大変だよ~

とんでもない急坂!なんじゃこりゃ~(マイナー山恐るべし・・・)

いや~凄い急登の連続でした。

尾根上のド直上ルート。

鞍部からしばらくは緩く登っていくのですが、物の5分もせずに急登の始まりです。

見上げるばかりの階段が出現し、ゲキサカ祭りスタート!

最初は、「階段嫌だなあ~」とか思ってましたが、、その後は階段も通用しないような岩や木の根、ズベズベ滑る斜面等が連続し、足にくること!!

最近雨がちなのもあってか、地面はズベズベ、急な所にはロープが掛かっていますので、それにすがりながら登っていきます。

要所要所にロープを掛けてくれているので、これは大いに助かります。

そんな大変な登りの最中にも、時折展望が効く所もあり、息を整えつつ眺めます。

富山平野
猫又山

また、この道沿いは基本的には広葉樹林なのか、樹林帯だけど意外に明るく、しかも巨木が多い。

立山杉かな

大きな樹というのは不思議な魅力があって、思わず立ち止まって仰ぎ見てしまいます。

休憩の口実にもなりますしね。

地形図を見る限りでは、この尾根の直登は1620mまで、標高差500m弱続きます。

急登自体は標高が早く稼げるので嫌いでは無いのですが、妻は傾斜が強くなってくると、途端にペースが落ちてきます。

いつ「もう引き返そう」と言い出しかねないので、内心冷や冷やもんでしたが、なんとか登り切りました。

多分、傾斜は強かったですが、標高差がそれほどでも無かったからだと思います。

この激坂500mだけとれば、北アルプスの有名所よりも明らかに大変ですが、あちらと違って標高差が少ないので何とかなってしまう感じですね。

くまこ
くまこ

MIHOさん、虫の息だったよ

ともあれ、無事に1620m付近まで登り上げ、一息つけました。

剱岳

ここまで鞍部から90分。

朝日に照らされた剱岳、カッコよすぎです。

まだ雲も大丈夫そうだし、一気にテンション上がります。

1620mから頂上へ

「ここから頂上までは、ゆる~く上がっていくもの」と思いきや、結構アップダウンがあって時間がかかります。

登りの所は、短いながらも今までと同様の急坂が続きます。

ほとんど這いつくばってます

それでも頂上に近づいているからか、眺望が効く所も多くなり、先ほどよりは楽しみも多くなります。

いつのまにか釜谷山が顔を出していたり(左の山)、

富山平野もよりクッキリと。海の向こうの陸地は能登半島かしらん。

もちろん、我らが剱もっ。キラリ~ン!!

まだ雲が上がってきていないので、頂上の絶景も期待出来そうだぞ。

こりゃゆっくり進みつつも、つい速足になる気持ちも抑えきれず。

そんなこんなで頂上到着です。

9時10分。

馬場島から標高差1100m強。3時間半で登頂です。

噂に違わぬ大展望!!クズバ山(1876m)山頂

頂上が近づいてくると、いままで陰になっていた奥大日岳が少しずつ姿を現してきて、気持ちの盛り上がりに拍車を掛けてくれます。

頂上は剱岳の大展望台。目のまえにデ~ンと聳え立っております。

やっと晴れたね~

少し雲が出てきていますが、山には掛かってなくて、やっぱり早立ちして良かった。

三角点と看板が地面に置いてあるだけのシンプルな頂上で、ベンチとか、腰かけられる岩とかもありませんでした。

頂上自体は10人くらいで一杯になりそうで、それほど広くは無いですが、周りに高い木が無いので眺望は抜群、360度の大パノラマが広がります。

少し霞んでいるけど、富山平野も見渡せます。富山湾の向こうには能登半島まで望めます。

立山三山(真ん中の台形状)

そして室堂乗越の向こうには、2週間前登ったばかりの立山三山。ちょっと逆光気味なのが残念。

釜谷山(左)猫又山(右)と剱岳北方稜線(右の山稜)

そして、剱岳の左に目を転ずれば、毛勝三山の2峰、釜谷山と猫又山。残念ながら毛勝山は2山の陰で見えなかったけど、光の加減で1番鮮やかに、きれいに映ります。ブナクラ乗越の向こうは朝日岳かな?白馬も良い天気みたいだ。

そんな絶景を眺めつつ、行動食のパンをいただきながら一休み。

くまこ
くまこ

途中で引き返さなくて良かったね!

頂上に着いた時は1番のりでしたが、その後20分ほどしてから何人か登ってこられました。それほど広い頂上でもないので、そろそろ下山とします。

頂上には40分くらい居たのかな。

後ろ髪引かれる想いで下山にかかります。

帰りは中山経由で

登りで苦労した所は降りでは更に嫌らしい。中山との鞍部まで、結構下半身にダメージがくる降りが続きます。

まだ木の根や地面は濡れているので、スリップに十分注意して降ります。ロープ、ありがたや~。

時折開ける視界。猫又山危うし、雲がかかってきています。早く登っといて良かった~。

急斜面の続く樹林帯を慎重に降って2時間弱、永遠に続くかと思われたゲキサカ降りをクリアし、中山分岐まで戻ってきました。

足も結構疲れていたけれど、折角遠い所を来たのだし、中山にも寄っていこうということに。あわよくば中山でも剱の雄姿にお目にかかれるかも知れないしね。

中山への道は、思っていたよりも傾斜がありました。でも、急傾斜はちゃんと九十九折れになっているので、さっきまでのような這いつくばって登るような所はなく、普通の登山道という風情。やはり歩きやすい。

看板には中山まで15分と書かれていましたが、疲れが溜まっていてペースは上がらず、20分かかって中山山頂です。

正面、剱が鎮座しているはずなのですが、残念ながら雲に覆われてしまっていました。2匹目のドジョウならず。

くまこ
くまこ

甘いんだよね~

中山の頂上は結構賑わっていて、「剱も見れないとなればサッサと下山しよう」と、少し立ち休憩をしてから下山を続けます。

こちらの道沿いにも巨木が点在してて、思わず足を止めてしまいます。

こちらの道も急斜面ながら、九十九折れが続くので、「膝が笑ってるのに足が次々に出てしまう」という笑えない状態。最後は駆け足で降りきりました。

九十九折れの急斜面を1時間、ようやく中山登山口に到着。

振り返って中山登山口の駐車場。10台は停めれそう。空きは2台程度で、今日は結構盛況だったようです。

あとは馬場島まで10分ほど、アスファルトの登り返しです。それにしても暑い~。

馬場島荘前の駐車場に帰ってきました。午後1時ですからまだ結構残ってますね。

中山あたりから猛烈な暑さを感じていて、馬場島荘で冷えた物を飲みたかったのですが、残念ながら営業休止中。

うわごとのように「コーラ コーラ」と連呼していた妻の夢は叶えられませんでした。

下山後の温泉と食事と観光も

まだ9月は暑いです。

汗びっしょりになってしまったので、下山後、温泉に入りに行きました。

麓の上市町にはいくつかの日帰り温泉施設があるようですが、今回行ったのは大岩不動の湯。入浴料440円、シャンプー、石鹸等は無いので持ち込む必要有り(受付で購入可)。

小さいけど綺麗な施設で、そんなに混んでいなかったので快適に入れました。

今回は、暑くて体もバテ気味、行動食もあまり喉を通らなかったので、下山してもあまり食欲が無い。こんな時は、「回転寿司ならあまり食べれないので散財しなさそう」ということで、今まで気になっていて、なかなか行けなかった氷見のキトキト寿司に行ってみました。

上市から氷見まで、Googleマップのナビで行くと1時間で着いてしまってビックリ!氷見ってこんなに近かったかなあ・・

松本にもあるキトキト寿司の本店が氷見。

氷見といえば寒ブリで有名なお魚処、お味に何か違いはあるか興味津々だったのですが、特に違いは感じられず。

まあチェーン店ですからね、そこは仕方ないか。まあ一つ懸案事項が片付いたということで。

雨晴海岸

翌日は雨確定だったのでおとなしく松本に帰るところ、キトキトの帰りにふと山を見ると、山の雲が晴れてる。

ということで、氷見といえば雨晴海岸。

もう5時頃で太陽の光が無くなる直前、例の海からの3000m峰を拝むことが出来ました。ラッキー。

幸運なことにクズバ山からの大展望と、雨晴海岸からの立山連峰、2つの展望に恵まれ、最高の1日となりました。

くまこ
くまこ

一生分の運、使い果たしたな・・・

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