去る8月21日、北アルプスの爺ヶ岳に、日帰り登山に行ってきました。
天気も良く、剱岳、鹿島槍を眺めながらの稜線漫歩、久しぶりの夏山満喫です。
爺ヶ岳(柏原新道往復日帰り)
2020年8月21日(金)
駐車場(4:30)~ケルン(5:28)~石畳(6:13)~ガラ場(6:35)~種池山荘(7:05-7:10)~
爺ヶ岳中峰(7:55-8:30)~種池山荘(9:00)~駐車場(10:50)
駐車事情(朝4時でも車多し)
この日は平日、駐車に関してはそれほど心配することなく出発(AM3:00頃)したのですが、登山口至近の駐車場はほぼ満車。
がんばれば詰められないこともないが、真っ暗闇のなかで、狭い切り替えしの連続は不安。
素直に来た道を戻って、最初のトンネルの出口付近に駐車しました。
流石、北アルプスの人気ルート、こりゃ土日は路駐続出でしょう。
下山時のメインの駐車場の様子です。これ・・・平日ですよ?
柏原新道登山口情報
登山口は、扇沢から歩いて10分ほど下った緑の鉄橋のたもとにあります。
駐車場
鉄橋の両サイドにあり、大きいほうが30台(登山口へは鉄橋を渡る)、小さい方(登山口の目の前)が8台くらい駐車可。
シーズン中、休日の朝はこの2つの駐車場は早い段階で満車になります。
その際は、上下の沿道沿いに何か所か、路駐にならない程度の駐車スペースがあります。
それも埋まっていれば扇沢の駐車場利用ということになるかと思います。
トイレ、水場
トイレ、水場ともに登山口にはありませんので、扇沢か、手前の大町温泉郷の公衆トイレを利用
するのがいいと思います。
大町温泉郷のトイレは、温泉郷に入る直前の大橋を渡ったらすぐに右折し、100mくらい行くと
左側にあります。清潔でお勧めです。
朝4:30スタート
4時30分、そそくさと準備をして出発です。
まだこの時間は暗いのでヘッドランプを装着して歩きます。
登山口まで、トンネルを歩いて5分ほどで到着。そこそこ近くに駐車できて良かった。
登山道は鉄橋の手前を右手に入って行きます。
明るくなるまで黙々と登っていきます。
5時過ぎ、ようやく明るくなってきました。ほのかに浮かび上がる稜線に、テンション上がります。
人気ルートだけあって、道も良く踏まれ、手入れも行き届いています。ここまでヘッデン歩行でしたが特段の危険を感じることもなく歩けます。
傾斜も、緩くもなく、急でもなく、比較的一定のペースで高度を稼いでいきます。。
樹林帯を黙々と登ってると・・・。こんな標識が出てきました。
ここまで1時間、ちょっと危険な場所かな。
ケルンから種池山荘まで
進行方向左側が切れ落ちていて、滑落注意な区間。
道は良く踏まれていて、幅も十分あるので、気を付けて通過すれば問題ないと思います。
この区間、扇沢が朝靄越しに望めたり、
ケルンが積まれていたりと、単調な尾根道に変化が出て気が紛れます。
標高が上がるまでは、基本樹林帯で展望は望めないのですが、時折、木立ちの合間から稜線が姿を現してくれます。雲がどんどん上がってきて、これが吉とでるか、凶とでるか。
石畳。この辺から傾斜が落ち着いて、山荘直下までゆるゆるトラバース気味に登っていきます。
山荘まで標高差300mくらい。ここまで700mくらい登ってきたのですからもう一息。
この柏原新道ですが、「水平道」とか「富士見坂」とか、特徴的な場所にはそれにちなんだ名前がついていて、単調な尾根道に変化を付けてくれます。
山荘手前のガラ場。
このルートで一番注意したい区間です。
上も下も浮石が乗っていて、道も細いです。登山者同士のすれ違いもお互い譲りあって通過する必要があります。
山荘まであと少しですから、心に余裕を持って慎重に通過です。
ガラ場を通過してしばらく行くと、山荘直下の坂の下に着きました。
富士見坂から鉄砲坂へ、かなりの急登ですが、距離は短いので一気に登って、
種池山荘到着です。うひゃ~朝日がまぶしい。
種池山荘で小休止
種池山荘到着が7時頃。ここまで2時間半はまずまずのペース。あと30分もすれば頂上に着くだろうということで、少し休憩。
ベンチにもコロナ対策の板が打ち付けてあります。
今年は小屋泊もテント泊も予約制。逆に言えば予約さえ取れてしまえば、ソーシャルディスタンスで
快適な小屋泊りってことなのかな。ま、なかなか予約取れないだろうけど・・
そういえば、種池って池があったんだ。いままであまり気にしてなかった。
もう終わってるかと思ったけど、まだ花残っていました。こんな紫のや、
黄色のや
チングルマは流石に、綿毛ですよね。
絶景広がる頂上へ
山荘で休憩したら、いよいよ頂上へ出発!!
山荘を出てしばらく歩くと、剱岳が姿を現してくれます。いつ見てもカッコイイ。北アルプス来ると、まず最初に探すのが剱って人多いよね。私もそう。もうね、これだけでテンションMAX。
それにしても、種池山荘のオレンジの屋根がかわいい。緑の中にポッコリと浮かび出て、青空と
山々との取り合わせも完璧っ!!
すぐお隣の鹿島槍も。こちらは近さもあいまって、迫力満点。爺ヶ岳超えてあそこまで行く人も結構いるんだよね。今日みたいな日は最高の稜線漫歩になるだろうなあ。
もちろん針ノ木、蓮華方面もばっちり見えています。
景色見たさに頻繁に歩みを止めるので、なかなか進まないけどそれも良し。
今年は長雨、コロナ禍で今までろくに山に行けてない分、この1級品の眺めで埋め合わせしてやるのだ。
そんな展望抜群の道を、なんだかんだで登ってきて、南峰との分岐到着。南峰でも十分といえば十分だけど、やはり最高峰は中峰、ここはもう少し足を延ばします。
すると登山道脇に、少ないですけどコマクサが咲いていました。
そして、先ほどの分岐からほどなく頂上到着です。
遠くには槍穂高連峰
鹿島槍は、より近くに・・・
振り返りつつ眺めていた剱も、腰をすえてゆっくりと・・
うちの旅クマ【くまこ】も久しぶりの絶景に満足そうです。
山頂をあとにして往路下山
ず~と撮りたかった剱バックの【くまこ】の写真も撮れたし、下山の途につきます。
頂上には40分くらいいたけど、最初にいたお2方以外、誰も上がってこなかった。みんな鹿島槍を目指していたのかな。
種池山荘へ帰る道も、相変わらずの絶景の中の下山。
だいぶ降りてきて、もう山荘はすぐそこ。名残惜しい・・・
そういえば、テン場の様子です。テントも予約制なので、サイトが無くて張れないという心配が皆無なのは良いですね。ここの敷地は完全にフラットで、もし張れるならかなり快適そう。でも、たった20張りまでなので、大人気のルートにしては少ないですね。
さて、いよいよ稜線に別れを告げて、扇沢までの下山にかかります。
途中、往路では気づかなった、名所に気づいたりしながらガンガン降りていきます。
ここは駅見岬、扇沢バスターミナルを見下ろせます。
ここまでくればあと一息です。
無事下山。山荘からは下り一辺倒なので、足の赴くままに、さっさと降りてきてしまいました。
往路下山は下りがつまらないのが難ですな。
やはり下界は暑いです。(一応ここで1300mはあるんですけどね)
この後、メインの駐車場の様子をみてから(ほぼ満車)、温泉にいこうと思ったのですが、贔屓の温泉が入れる時間にはまだ早かったので、着替えだけして帰路につきました。
今回の模様をYOUTUBEにアップしてみました。よろしければご覧ください。
コメント