【奥飛騨バックカントリー】新穂高温泉から小池新道沿いの「面ツルデブリ」を滑りまくり 2022/5/2(月)

バックカントリースキー

GWの山行2日目は小池新道沿いの斜面を滑りに新穂高温泉へ・・
昨日の雨が高い所では雪だったようで、このルートも登るにつれて雪が・・・
極上ザラメを期待した身には厳しすぎる天の配剤、シシウドヶ原で登るのをやめて帰ってきました。
すると意外や意外、全く期待しないで滑ってみれば、最初こそ新雪と堅雪のミックスで苦戦したものの少し下れば滑りやすい雪に・・・
そしてこの日は広大な本谷も良かったのですが、枝沢からのデブリが面ツルで、何度も登り返して滑ってしまいました。
本当に山の雪は滑ってみないと分かりません。

【奥飛騨バックカントリー】新穂高温泉からの山スキー 左俣林道からスキーの楽園へ

【小池新道(シシウドヶ原まで)】
2022年5月2日(月)
新穂高温泉無料駐車場(3:30)~新穂高登山指導センター(3:45)~ワサビ平小屋(5:20)~小池新道入口(5:53)~秩父沢出合(6:50)~シシウドヶ原(8:25)~秩父沢出合(9:45)~小池新道入口(11:00)~ワサビ平小屋(11:33)~新穂高登山指導センター(12:55)~新穂高温泉無料駐車場(13:05)
標高差約1000m

駐車場
新穂高温泉の無料駐車場
新穂高ロープウェイ乗り場の500mくらい手前にある駐車場。
ロープウェイ利用のときによく使う「鍋平」ではないので注意です。
「鍋平」はメインの道路から右折してぐい~と山道を上がっていきますが、「新穂高」は「鍋平」との分岐から更にメインの道路を直進していきます。
やがてスノーシェッド内の左手に駐車場への看板が出てきます。
連休の中休みなのか空いてました。下山時(13時)で20%くらいの駐車率。
トイレ
駐車場の奥から川沿いの道を10分ほど歩けば登山指導センターのトイレが使えます(24時間OK)。左俣林道に行くのであれば通り道なのでありがたい。

登山指導センター 3:40

まずは登山指導センターでトイレを済ませてから出発。
こんな夜中に開いててくれて感謝感謝・・・

新穂高から左俣林道を辿るのですが、もはや林道には雪は無し、それでいて時折現れるデブリは朝の冷え込みでカチンカチン。
2か所でアイゼンをつける羽目に・・・
一旦アイゼンを装着したらそのまま歩きたいところですが、デブリを超えたら全く雪がないので歩きづらく、いちいち外すのが面倒でした。

小池新道入口 5:55

新穂高から2時間ちょっと、ようやく小池新道の入口に到着。
ここからは雪の上をずーと歩いていけます。
う~ん、このルート、林道に雪がなくなるとちょっと足が遠のきますね。
帰りもスキーブーツで歩くとなると憂鬱な気分になります。
せめて自転車が使えればって、林道の入口にしっかりと自転車禁止って有ったしなあ・・・自転車くらい大目にみてよホント。

大ノマ乗越へと突き上げる広大な谷を詰めていきます。
もうどこもスキーで滑れるって感じのスキー天国、これで雪が良ければ最高よ。

振り向けば穂高連峰から焼岳、遠く乗鞍岳まで見渡せて・・しばしば足を止めて見入ってしまいます。

左手には笠ヶ岳から続く稜線の荒々しい景観が展開、新雪をまとって更に美しさが増しています。

ん?新雪?そう、どうやら雪が降ってしまったようで、極上ザラメを滑る気満々だったのに出鼻をくじかれた感じ。
でも山が美しくなったのでそれはそれで結構なんじゃないでしょうか・・・景色を楽しむほうにシフトするとしましょう。

雪のほうは新道入口あたりでは全く無かったのに、登るにつれて深くなってきて終いにはちょっと潜るくらいに・・・
あ~パウダーならいいのに、アイゼンの底にこびり着くような湿雪でして。
シシウドヶ原あたりで登るのは断念。
ここまで登ってきて、本谷はともかく枝沢からのデブリが面ツルだったのを確認しているので、それらを滑ってやろうという腹積もりです。

 シシウドヶ原 8:30

穂高を前にしばし休憩。
これから滑る斜面も一望、これで極上ザラメだったらどんなに幸せだろう・・・

さ~て、気は進まないですが滑らないとお話しになりません、渋々スキーを履いて最初は横滑りで慎重に・・・
ところが、横滑りしていると妙にいい感じ、なんか簡単に横滑りが出来るみたい。
こりゃあ結構いい雪だよ!
ちょっと下っただけで本当に滑り易い雪になってきました。

もうこうなるとね、登りの時に目をつけていたデブリを何度も滑って登って・・・
本当に枝沢のデブリが面ツルで、しかも雪は湿ったザラメというのか、フィルムクラストとはまた違った滑りやすい雪で・・・
穂高に向かって滑り込むこの爽快感!!たまらんね~。

デブリというと石ころや木の枝やらが散乱、しかもデコボコしててとても滑れる代物ではない、という認識でしたが、今日のは違った。
バックに荒々しい枝沢を背負いながら余裕の滑走、なんだかとっても得した気分になりました。
こんなこともあるんだ!

デブリから次のデブリへ移動するまでの斜面もいい感じのザラメ雪で気持ちいいのなんの。
これだけでも楽しいのですが、今日はやはりデブリの滑りも楽しめたのが、なんとも言えない満足感に繋がりました。

アプローチの林道が面倒でなかなか足が向かない山域ですが、たまに行った日がこんないい雪に巡りあえる日だったなんて!
こんないい思いをしてしまうとまた来年も来てしまいそう、そんな大満足の日になりました。



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