【北ノ俣岳BC】北ノ俣岳避難小屋でテント泊 2022/6/1(水)~6/2(木)

バックカントリースキー

有峰林道が開通したので飛越トンネルから北ノ俣岳へ・・・
避難小屋付近でテント泊して初日の夕方に西面を、2日目の朝に東面(黒部側)を滑る計画でした。
しかし西面はほとんど雪がなかったので、初日も頑張って東側まで行ってみました。
「果たしてスキー出来るのか?」不安で一杯でしたが、稜線に出てみれば黒部側の尾根にも谷にも雪がビッシリ!!
その中でも北ノ俣岳から伸びる尾根が斜度、雪質ともに最高で何度も滑って登って・・・
重いスキー道具を担ぎ上げた甲斐がありました!

駐車場
飛越トンネル
飛騨側のトンネル入り口に15台くらい停めれる駐車場があります。
トイレ
簡易トイレが設置されてるが使用禁止でした

1日目 北ノ俣岳避難小屋までテントを担ぎ上げ、黒部側でスキー滑降

飛越トンネル 6:10

北ノ俣岳への飛越新道は飛越トンネルがスタート。
ようやく冬期通行止めが解除され、車でここまで来れるようになりました。
さっそく準備して出発。
今回は避難小屋でテント泊、スキー道具も背負うので久しぶりの重荷での本格的な登山です。

スキーとスキー靴はザックにぶら下げて・・・・
このスタイルが私は好き。
スキーを垂直にザックに付ける手もありますが、頭の上が長いと樹林帯では引っ掛かりまくるので。

この飛越新道ですが、噂通りのグチャグチャ道。
水芭蕉が咲いているのはキレイなんですが、その分湿地帯ということ。
今回は岩場用のアプローチシューズ(ファイブテニー)で来たのですが、足の置き場にいちいち気を使います。
次に来るときは長靴一択ですな。

寺地山(1996m)10:05

寺地山まで3時間半かかって到着。
やはり荷物が重いのでペースは上がりません。
それにしてもこの道、足場グチャグチャなうえにアップダウンも多く、3時間半で550mしか登ってません。

寺地山でようやく先の様子が遠望できるのですが、飛騨側の雪の少なさに愕然!
これじゃあ滑れないじゃん!
今日はテント張ったら飛騨側の斜面で遊ぶ予定だったのに・・
こりゃ黒部側も心配だ・・・

幕営地(避難小屋付近)

今夜の幕営地(避難小屋付近の標高2050m)には11時15分に到着。
トンネルから5時間弱かかりました。
思ったよりアップダウンもあって心折れる道でしたね。
幸か不幸か残雪がほとんどなかったのでルートファインディングは楽でした。

避難小屋と水場

避難小屋は壊れる恐れがあるとのことで、本当にピンチの時以外使わないようにするとして・・・
水が豊富なのは助かります。

テントの近くの雪田でビールを冷やしてと・・・

明日の朝に滑る斜面を物色に稜線に向けて出発。

稜線 14:30

稜線に出ればこちらは豊富な残雪。
尾根にも谷にもまだまだ滑れる雪が残ってました♪
よかった~。

さ~て、歩き始めから8時間、ようやくスキー靴を履けます(笑)。
もう夕方ですが明日滑る斜面に当たりをつけるぐらいはしておきたいところです。
最初は薬師岳側に広がる斜面を滑ってみましたがちょっと緩すぎでした。
ただ、雪はザラメで大変滑りやすい。
気をよくして今度は北ノ俣岳の東に伸びる尾根を滑ってみます。

するとこれが大当たり!
斜度といい長さといい、ちょうどいい塩梅で明日のリピート決定です。
雪もザラメで滑りやすく、偵察のつもりが何度も滑ってしまいました♪
こりゃ、明日が楽しみ。

これ、頑張って稜線までテントを上げれば暗くなるまで滑ってられるな・・
来年はそうするか・・・ってそんな時は雪が悪かったりするんだよな。
なにはともあれ明日への期待感で胸いっぱいの下山です。

雪田で冷やしたビールを味わいながら夕陽を眺めて・・・
なんとも贅沢なひと時でした。

2日目 目論見通りの極上ザラメ いい雪いい斜面でした♪

4:30

翌朝は快晴、日に照らされて雪が緩むのが7時頃と予想、それに合わせて出発です。

池塘

池塘が点在する高原状の道です。
2回目なので余裕は余裕なのですが、道がえぐれてて歩くのは神経を使います。
景色はいいのに足元に気を使いながらなのがもったいない。

稜線 7:00

計算通り稜線には7時に到着。
朝日を浴びた黒部源流の山々がきれいです。
こんなところでスキーが出来るなんて・・・

雪は目論見通りの緩み具合、ちょうど表面が緩み始めていい感じ。
薬師バックにシャーてね・・

もちろん黒部の山々に向かって滑りこむこともOK!
この広い空間にただ一人、なんて贅沢な・・

ステップ板の特性を生かして何度もこの極上斜面を滑って登って・・・あ~、楽しかった。

最後に北ノ俣岳にも登って完璧な形でこのツアーを終えられました♪

えぐてる道

楽しいスキーのあとは延々登山道歩き・・・
飛越新道ですが、道の状態は良くないです。
避難小屋から上は木道も壊れてるし、深くえぐれた箇所もたくさんあって歩きにくいことこの上なし。
小屋からトンネルまでは泥濘が酷く、先述したように長靴が欲しくなるほど。
アップダウンも多くて、トンネルに着いたときはもう足がガクガク、久しぶりに消耗しました。

最初は雪が全然なくてどうなることかと思いましたが、黒部側の雪の量を見て本当に安心しました。
この時期にここでスキーが出来て、また雪も斜面も最高に気持ちいいなんて!
こんなにいい時はもう2度とないかも知れませんが、来年以降もこれに味を占めてまた来てしまいそう。
ただ、飛越新道は結構しんどいので、今度は折立から薬師岳、もしくは新穂高から双六岳あたりを狙ってみようかしらん。
楽しみは尽きませんね。

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