乾坤一擲、日曜日1本の越後遠征。
狙い通りのザラメ雪と越後の山々満喫♪
今週末は土曜日が回復基調の雨で日曜日がピーカンの予報。
そろそろ守門岳のザラメもいい感じだろうと、日曜に狙いを定めて前日に越後入り。
ここは守門大岳が人気で賑わいますが、隣の中津又岳は訪れる人も少なく静かな山スキーが楽しめます。
特に標高900mから山頂までの標高差400mの尾根は展望も素晴らしく、登っても降ってもザラメの時期は最高に楽しいです。
まあ、緩斜面が主体なのでガッツリ滑りたい向きには物足りないでしょうが・・・
松本から下道で6時間、これで展望も雪も悪かったりしたら目も当てられないところでしたが、そんな心配は杞憂に終わってまさに「THE DAY]といった1日。
前日の雨で締まった雪が陽射しで緩んで、面ツル斜面はフィルムクラストに・・・もう楽しいのなんのって。
大満足の越後遠征でした。
【中津又岳(1388m)】
2022年4月17日(日)
二分除雪終了点(4:50)~保久礼小屋(7:00)~8中津又岳(9:40-10:23)~保久礼小屋(12:15)~二分除雪終了点(13:23)
標高差約1000m
頂上まで5時間(往路)
頂上から駐車場まで3時間(復路)
駐車場
除雪終了点に5台ほど、あとは路肩の広い所に路駐。
朝4時半の時点で終了点に1台、路肩に3台、先客がいました。
この時期は駐車車両でいっぱいになると思われます。
トイレはありません。近くの道の駅「入広瀬」(車で15分くらい)で済ませました。
車中泊した道の駅「入広瀬」から二分の除雪終了点へ。
4時半頃に着いたら終了点に1台、路肩に3台の先客のみ。
さすがにこの時間なら駐車も余裕か。
法面がもうヤバくなってて焦ったものの何とか突破。
来週はもうダメだなこりゃ・・・
今年は雪が例年に比べて多いという認識だったからビックリです。
それともこんなもんなのかな・・・
ここが使えないとなると、ぐるっと遠回りだから助かった。
ここでMIHOさんがアイゼンの前爪を引っかけて転んでしまって・・・
幸いすぐに止まったので事なきを得ましたが油断禁物、ピッケルがないとすぐに止まれないから怖いな。
長峰への沢は全く問題なく通過できました。
長峰からは越後の山々が遠望できるようになって一気にテンションアップ!
多分越後三山とか見えてるんだろうけどあの辺は全く分からないんだよな。
でも山の名前が分からなくても十分きれい。
7時に保久礼小屋到着。
屋根の雪はすっかり無くなってますね。
ここから大岳へのメインルートと分かれて中津又岳へ・・・
標高差150mほど急登が続き、更に今日は雪がカチカチなので再びアイゼンに換装。
その尾根までの急登、場所によっては手も使いたくなるほどの傾斜で帰りのスキーが心配になるほど。
実際には滑るころには雪も程よく緩んで、キックターンと斜め横滑りで降りてこれたんですけどね。
いずれにせよ、ここがこのルートの核心部、30分ほど我慢の登りが続きます。
標高900mからは中津又岳に続く気持ちのいい尾根に様変わり・・
もう散歩道といってもいいほどの緩斜面が頂上まで続いています。
見晴らしのいい所で今日初の大休止。
ここまで来ればこれから登る中津又を眺めながら余裕綽綽です。
最初のうちはブナの森を抜けて・・・
まだ若いブナ林ですが中には立派な枝ぶりのブナもいて飽きさせません。
そして登るほどに視界が開けてきて・・・もう解放感抜群の尾根歩き、後ろを振りかえずにいられない絶景が広がっていきます。
いいねいいね、来た甲斐があるってもんよ。
おとなりの大岳はどんだけの人出だろ・・・
早くも尾根上にポツポツと人影が・・・それらを数えつつ、こちらは今のところ貸し切り状態。
確かに大岳の方が標高も高いし、展望も上かな、人気あるの分かりますがこっちもなかなかよ。
結局、この日は登りでお一人、降ってきたのは4パーティくらいだったかな、静かなお山でした。
ほぼ5時間で山頂に到着。
東洋一と称される巨大な雪庇はすでに落ちてしまったようです。
少し残念ですが、雲一つない晴天に恵まれ幸せな気分。
迫力一杯の大岳から裾野のほうに目をやれば、見渡す限りの大展望。
凄まじく広大な眺めに非日常感が強烈に襲ってきて、こんな所にいるのが不思議になってきます。
これ、たった1400mの山ですよ・・・すごいな守門!
天気はいいのですが、風が冷たくてあまり長居できない山頂でした。
まだ山頂直下は雪が緩まなくて堅い感じですが、下の方の雪が緩み過ぎるのも嫌なので適当なところで滑降に移ります。
山頂には40分ほどいたようです。
予想通り山頂直下は風の影響があって堅い雪、慎重に滑っていきます。
それにしても凄いロケーション、こんな場所でスキーが出来る幸せ!
そしてそして、今日1番、どころか今シーズン最高の雪と斜面だったのがここ、最初のボサボサを過ぎたところのオープンバーンです。
頂上からちょっと降りただけで風の影響は全くなくなったのですが、このバーンは溶けかけのフィルムクラスト、ちょうど今が一番いい感じで板の操作も自由自在、ロケーションも抜群でした。
当然ここはステップ板冥利に尽きるってもんで登り返して何度も楽しみます。
3回ほど滑ったかな、本当にいい雪、いい斜面でした。
もうね、このロケーションで楽しみまくったからね、お腹いっぱい、あとは消化試合でも良かったんだけど結構雪が保ってくれて・・・
思いのほか楽しく滑ってこれました。
核心の急斜面も雪が良かったのでさほどでもなく。
キックターンと斜滑降で大過なく降りてこれました。
大岳のルートと合流してからも雪はマズマズ、時間帯も遅かったので登りの人とかち合うこともなく快適に下山滑走出来ました。
我々にしてはこんなにスムーズにスキーで降りてこれるのは珍しいこと。
さすがに大詰めの大雪原は酷いストップ雪でしたが、ここは傾斜がないのでノープロブレム。
そんな「THE DAY」な1日も終わり、除雪終了点の車はかなり減っていました。
思い切って越後に遠征した甲斐あって、雪も展望も素晴らしく楽しい守門岳でした。
やはり中津又の展望と緩い斜面はイイ、人も少ないのでまた年を改めて再訪しそうです。
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