ブナの巨木で有名な鍋倉山をテレマークスキーで登ってきました。
昨日が晴天だったので雪が悪いのは承知の上。
絶景の山頂に立ちたい想いが勝った結果です。
案の定、雪はモナカから始まって、昼には板が下駄状になるベタベタな重雪に変わって最悪な状態。 それでも癒しのブナ林から山頂に登ってみれば、妙高から日本海、志賀高原までのパノラマが展開し、やっぱり来てよかったなと・・・
さて、懸案のスキーでの下山・・・・ こちらは案ずるより産むが易し、北面の谷はまだパウダーが生きててくれて、楽しく滑って帰ってこれました♪
〈軌跡↓〉
人気の鍋倉山もこの日は7時40分の時点で先着4台、平日は空いてるねえ・・
気になる積雪量は後ろのスキー板から推測するに2mくらい、まあ、今滑る分には問題なさそうです。
8時に出発、昨日のシュプールは凍ってますがシールを効かせて快適なスタート。
トレースを外せば思った通りのモナカ雪・・・
昨日は降雪後の晴天で快適だったと思うんですが、今日は先が思いやられる・・・
朝から太陽の光がサンサンと雪面に降りそそぎ、暖かいのはありがたいのですがスキー的には全く歓迎できない天気です。
まあ、雪が悪いのは承知の上。
今回はブナ林と山頂からの眺めを楽しみたくて来たわけで。
トレースは「西の沢」方面に伸びていますが、そちらには行かず眺めのいい末端の尾根に取りつきます。
やっぱり明るい尾根のブナ林が好きだなあ・・
昨日のシュプールも利用しつつ、しばらくは快適な登高が続きました。
10時頃から急激に気温が上がってしまい、シールに雪がベッタリで板が重い重い・・・
登りはいいけど、これではまともに滑るのは無理。
ワカンで帰るか・・・とこの時は真剣に思ってました。
滑ったら楽しいんだけどなこの尾根・・・
ただ、日当たりが良すぎるので今日はちょっと滑りたくない・・滑るとするなら北面の谷だな。
重い雪に体力削られながらようやくの山頂。
3時間40分もかかってしまった、疲れた~。
山頂は360度の大展望、くまこが見つめる先は妙高火打から頸城の山々・・・
そして日本海・・・・
北に延びる関田山脈から・・・
越後の山々まで・・・
この景色を見たかった・・・・
たった1300mの山でここまでの絶景が楽しめる、やはり毎年来てしまうだけの魅力があります。
さて、懸案の下山。
一縷の望みをかけて北面の谷に向けて滑りこんでみれば・・・
なんと!、パウダーがまだ残ってました♪
もちろん昨日も晴れていたので軽いパウダーではなく、ちょっともっさりした重いパウダー。
それでも、登りで苦しめられた激重雪からしたら信じられないくらい滑りやすい雪です。
上部は傾斜が強すぎるので、斜滑降とキックターンで谷に向けて降りていきますが、ワカンで歩くことを考えれば比較にならないくらい快適。
谷底が近づいて傾斜が大人しくなってくれば、普通に滑れるくらいにいい雪♪
本当にこれが同じ山なの?
面によって雪の状態が全く違ってくるんだなあ・・北面最高!
「西の沢」は谷底まで降りてしまえば、あとはトラバース気味に滑っていくのみ・・
いつもは退屈なこのパートも、重雪ではなくパウダーが保持されてることに感謝感謝・・・
頂上から30分ほどで春の駐車場前の大斜面に出ることが出来ました(パウダーありがてえ~ありがてえ~~~)♪
山としては実質ここで終了、あとは林道をシャー・・・・っていきたいところですが実はここからが1番大変でして・・・
傾斜は全くもって緩々なんですが、トレース沿いに滑ってうっかりスピードが出過ぎると減速が超難しく、なかなかにスリリングな林道スキーになりました。
まあ、もう安全地帯なんで緊張感はないんですが・・・
登ってる時は滑って下りてこれるか大いに不安でしたが、なんとか最後まで下りてこれました。
いや~、北面の雪がまだ生きててくれて本当に良かった!
もうこの冬に滑る分には充分な雪の量があるので、今シーズンも何度か再訪することでしょう。
あとは春の遅い時期まで滑れるように、もう2降りも3降りも期待したいところです。
コメント