カヤノ平高原ハイキング【静かなブナ林で納涼森林浴】

外遊び

お盆休みの最終日、避暑がてら北信の高原にハイキングにいってきました。

場所は木島平村のカヤノ平高原

この高原、ブナ林好きの私たちにとっては前から気になる存在でした。

行ってみたら大当たり!!

ちょっと山に行く気分が乗らない時とかに、気軽に行ってブナ林に癒されちゃおう。

私たちにとって、そんなお気に入りの場所になりそうです。(山形村からはちょっと遠いですが)

特に紅葉の時期は今から楽しみです。

カヤノ平がお気に入りになった3つの理由

歩いて5分で極上のブナ林とご対面

ブナ林というのは本当に特別な林だと思っています。

静謐で神秘的な雰囲気もそうですが、特筆すべきはその立地です。

大概は豪雪地帯の山奥に存在し、そこに分け入るのは簡単ではありません。

東北の山に行くと車窓から見れたりすることもあります。

一方、長野県の山で、車で容易に見れるブナ林というと、白馬大雪渓の登山口、猿倉くらいでしょうか。

ある意味、駐車場から至近に極上のブナ林があるという点では、長野県では唯一無二の場所と言っていいのではないかと思います。

一度は行ってみる価値があるというものです。

車のすれ違いが容易

皆さんは山奥の林道を車で走るのに不安を感じませんか。

私は運転に自信がないこともあり、山に行くときの駐車場までの道が一番心配だったりします。

猿倉までの林道とか、蝶ヶ岳の登山口である三股までの林道とか、北アルプスの主要登山口までの道は大概狭いです。

車のすれ違いが困難な林道にはあまり行きたくない。

その点、カヤノ平までの道は標高1500mまで上がる道としては上々で、車のすれ違いに難儀するような箇所は極めて少ないです。

駐車場までの道、これも再訪したいかどうかを決める1要素としてありますね。

静かな高原ハイクが楽しめる

観光客やハイカーが集まる志賀高原の北に位置しながら、訪れる人は少ないです。

私たちが行った日はお盆の最終日だったからかも知れないけど、駐車場には十分な空きがあったし、キャンプ場もガラガラでした。

せっかくのブナ林も、人だらけだと魅力半減ですしね。

特に夏の北アルプスとか、最近凄い人出だし、ゆったり山に浸かりたいときとかにお勧めです。

カヤノ平高原を歩く

キャンプ場の駐車場からスタート

駐車場には7時頃到着。

朝早いせいか、まだガラガラです。

とはいえ、他の有名どころではこの時間でも満車が当たり前。

長閑なものです。

駐車場情報

  • 1.駐車台数 約30台(ざっと見た感じ)
  • 2.トイレ  管理棟の脇にあり。24時間(洋式水洗) 。車中泊はダメ。 
  • 3.水事情  キャンプ場の炊事場から補給可
  • 4.トレイルマップ 管理棟でもらえます

管理棟脇のトイレで用を足し、早速準備して出発です。

天気予報では、今日も猛暑になるとのことで、ブナの木陰で涼むには絶好のシチュエーションでした。

駐車場から北ドブ湿原への遊歩道入口まで、右手は牧場になっていて、牛さん達がのんびり草を食んでいました。

歩き始めてすぐ、遊歩道入口です。

要所要所にこのような指導標があるので迷う心配はなさそう。

西コースと東コースがありますが、今回は西コースを行きます。

いきなりハイライト!ブナの美林の森林浴満喫

もうね、本当に歩き始めてすぐにブナの林ですよ。なかなかこんな所ありませんよ~。

ホント、何でこんなに落ち着いた気分になるのかなあ。

木洩れ日が挿して、なんとも言えない雰囲気です。

次々に現れるブナの巨木を、うっとり眺めながら歩いていると・・・

幹に大きなコブを付けた特徴的なブナが出てきました。

地面に標識が置いてあるけど、次の目的地まで何分とか、特に気になりません。

ブナ林満喫です。

思った通りの道の良さ。これならOK。

くまこにもブナ林を満喫してもらいました。。

感動しきりでゆっくり歩いていると分岐が現れました。

ここは5本の道が交差する5差路になっています。

ちょうど30分くらい歩いてきたので、ここで少し休憩しました。

テーブルと丸太の椅子があり、木陰もあって気持ちいい広場です。

5差路から北ドブ湿原へ

気持ちいい5差路で休憩したら、北ドブ湿原に向かいます。

ここからもブナの美林の中、木洩れ日を浴びながらの森林浴です。

やがて道は湿原にむけて下るようになり、ほどなく北ドブ湿原に出ます。

北ドブ湿原

北ドブ湿原は暑かった

夏の湿原は、日射を遮る高い木が無いので暑いです。

この日もまだ8時くらいだったのに既に真夏の太陽。

木陰を求めて足早に湿原を突っ切ります。

初夏や秋ならゆっくり出来そうなのに、ちょっと真夏は残念。

7月にはニッコウキスゲの群落を見れるとのことですが、時すでに遅し。

花の時期も終盤と見え、あまり咲き誇っている花は見れませんでした。

そのなかでアザミがきれいだったので撮ってみました。

八剣山には寄らず5差路へ戻る

湿原からは来た道を戻っても良かったのですが、始めてだし湿原を一周したい。

湿原の東屋で一休みしたら、八剣山のほうへ出発です。

東屋から八剣山との分岐までの道。

これまでの道と比べると何というか、登山道チックという感じでした。

ここはブナもいないし、あまり楽しくない区間でしたね。

道が悪くなってきたので、くまこもザックに避難です。

やがて、分岐に着きましたが、八剣山には向かわず、先ほどの5差路方面への道を選択します。

分岐には【山頂展望なし】

とわざわざ書いてくれてありました。

なかなか気配り利いた看板ですよね。ありがたく山頂パスです。

分岐からしばらくの登りが、階段が続く急登で、この行程で一番きつい場所でした。

それも5分くらいで、以降はまた緩やかに降る遊歩道で、5差路に戻ります。

5差路に戻って、大ブナ歩道へ

5差路に戻ってきました。

この時点で歩きはじめてから2時間くらい。

日向であれば日差しが耐え難いことになっているはずですが、標高1500mのブナ林の中は適度な木陰があり涼しくて心地いいです。

2時間歩いて、少し疲れたのでここで大休止。

行動食食べたり、くまこの写真撮ったり。

とても居心地がいいので、30分くらいまったりしてから出発。

行きは西コースだったので、帰りは東コースという手もあったけど、少し歩き足りない気分もあったので大ブナ歩道で帰ります。

こちらは、大ブナ歩道というわりには、それほど大きなブナは見かけなかったです。

個人的には東コースを使ったほうが良かったかな。

でも、こういうことも来てみないと分からないですから。

とはいえ、こちらも立派なブナ林ですよ。

舗装路に出る手前、200mくらいの距離ですが、ちょっと急な下りがありました。サンダルだとちょっと辛いかな、という程度ですから大したことは無いです。

その後、こんなかわいい橋を渡って、

30分で舗装路にひょっこり出てきました。

あとは舗装路を駐車場へむけて帰るのみ。

やはり森から出ると暑い!!

駐車場に帰ってきました(暑い・・・)

駐車場に戻ってきました。

森を出てから15分くらい、やっぱりアスファルトは暑かったですね。

車・・・空いてるなあ。そういえば、山の中で誰にも会わなかったです。

この時点でまだ10時半。3時間半で北ドブ湿原を周って、帰ってきました。

まだこれから暑くなる時間ですよ。もったいないことです。

今回は始めて来た場所なので、スケール感が分からないこともありました。

次回は、たっぷりの食事と、コーヒーなんか携えて、ブナ林をたっぷりと味わいたいと思います。

歩いてみて分かったこと【次回のために】

北ドブ湿原往復で十分かな

トレイルマップ(管理棟で入手できます)には色々なルートが載っていますが、北ドブ湿原往復のルートで十分楽しめると思いました。

むしろ、2回目であれば湿原は行かないかもです。

そのぶんブナ林で憩う時間を長く取りたいですね、私は。

ランチを持っていく

次は絶対、5差路の広場でゆっくりランチですね。

道は緩くてしっかりしているので、豪華なランチでまったり。

マット敷いて昼寝したら最高♪

ブナ林好きなら一度は行ってみて欲しい

車を降りてから5分足らずで、こんなに見事なブナ林が展開している所は、長野県では相当珍しいと思います。

遊歩道も良く整備されてて、傾斜も極緩いので、家族連れでも全く問題ありません。

なにかのついででも十分楽しめると思いますので、是非訪れてみてください。

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