遅ればせながら買ってしまいましたジェットボイル!
山登りをしていて、山頂でバーナーと鍋が一体化した調理器具?でお湯を沸かす光景が見られるようになったのはいつの頃からか。
最近では特に驚くようなものでも無くなりましたが。
「お湯が早く沸くんだろうな」とか「なんか風にも強そうだな」とか、ず~と気になっていました。
このたびアマゾンのポイントが5,000円分入ったこともあり思い切って購入しました。
基本的には山登りで休憩の時にコーヒーを飲んだりする使い方を考えています。
実際に山で使用する前にひと通り使い方を覚えておきたかったので、性能の確認も兼ねて自宅の庭で実験してみました。
具体的には既存のバーナーとの煮沸時間の比較、山で使用する際1番気になる耐風性能の検証です。
結論から言えば、煮沸時間で30%削減、耐風性能は「普通のバーナーと比べるのは可哀そうなレベル」という結果になりました。
購入したのはJETBOILフラッシュ
購入にあたっては最廉価モデルであるZIPとフラッシュの2択になりました。
他3モデルもそれぞれ魅力的で迷ったのですが、ジェットボイルで料理までするならともかく、「お湯を沸かす」という1点のみに絞ればちょっとオーバースペックかなと。
とかいって1番は値段でしょ、
今回は5,000ポイントの恩恵もあるので性能重視で選択。
「現行機種では最も速くお湯が沸く」ということで、ジェットボイルフラッシュです。
最大容量500mlで、煮沸時間は100秒‼
ZIPより50秒も速いです♪
ポイント5,000円を使って約10,000円でGETです。
ちなみにアマゾンではフラッシュの実売価格は15,281円、普及モデルのZIPでは11,550円(税込)でした。
ZIPよりも安く買えるとは、ポイントってありがたいですね。
JETBOILフラッシュの特徴
フラッシュの特徴としてはまず第一に沸騰スピードの速さ。
現行機種では1番の速さです。
あとは自動着火システムが搭載されている点(ZIPには無い)。
これが1番大きかったですね。
山での使用で風があるのは当たり前ですから、マッチやライターで着火出来なかったらお話になりません。
ただこの点については、チャッカマンみたいな器具の使用で解決できるかもしれませんね。
実際、自動着火装置があっても故障の可能性はゼロではありません。
なので、モンベルの公式サイトでも他の着火手段(マッチ、ライター等)も必ず携行するように訴えています。
そんな時のために、この手のモノは常に持ち歩いています。
ただ、最初から着火装置が付いていればそれに越したことはないので、このモデルで良かったと思っています。
あとはあまり必要性は感じないのですが湯温インジケーターなるものがついています。
沸騰すると側面のインジケーターがオレンジになるということですが、沸騰したら湯気がボーボー出るので絶対分かりますって。
この分100円でも200円でもいいから安くして~。
こんなところですか。
ですから、「お湯を沸かす用途のみで考えていて、自動着火装置が無くてもいい」という人は普及モデルのZIPで十分かと思います。
自分もポイントが無かったらZIPでした。
また、「ジェットボイルで料理もする」という人は、細かい火力調整や開口部が広かったりする他モデルの検討をお勧めします。モンベルのHP
既存のバーナーと煮沸時間の差を比較、耐風性能も実験!!(動画あり)
検証の模様を動画にしましたのでよろしければご覧ください。
まだジェットボイルを使用したことの無い人なら、「最初の使い方」から「どんな感じでお湯が沸くのか」まで、ある程度お分かりいただけるかと思います。
もちろん、これから検証結果を書いていきますので、動画を見なくても全然大丈夫です。
まずはバーナーとの比較です
結論からいうと500mLのお湯を沸かすのに必要だった時間は、ジェットボイルで100秒、既存のバーナーで150秒でした。
ジェットボイルについてはカタログ通り、納得の結果です。
その差50秒というところですが、まあ1分近くの差があるということですね。
パーセントでいうと33%くらい早く沸くということです。
この差をどう見るかは人それぞれでしょうね。
個人的には「わざわざ高い金出して買うほどのアドバンテージではないな」と感じます。
ただ、この比較は当日がほぼ無風状態だったから出た結果と思われます。
山で使用する以上、「そこそこの風は絶対ある」という前提で比較しないと意味がないです。
「風があっても使えるのか?」
そこで、1番気になる耐風性能について検証してみました。
風に対してはジェットボイルの圧勝!風防なしでもイケル!
扇風機の風量を強にして、果たして風防無しで使えるのか、、使えたとして何分で沸くのか試してみました。
結論からいうと、これに関してはジェットボイルの圧勝!バーナーにとっては可哀そうな結果になりました。
バーナー、そもそも風ビュービューの状態では火が点きません(ライター使用)。
仕方ないので自動着火装置つきのバーナーと交換してみましたが、こちらは何とか点火するものの、10分経っても全く沸く気配なし。
一方で、ジェットボイルは
2分10秒ほどで沸騰しました。マジかっ!
今回はあえて風防無しで試みましたが、至近距離での扇風機の風程度では余裕で使用出来ることがわかりました。
クッカーとバーナー部が一体ということで、風の流入が少ないのと、火の出力が真上方向に集中するバーナー部の特性が発揮されている感じです。
逆に既存のバーナーは、山の屋外で使用するなら風防使用が前提だな、と。
運よく風が弱い日はあっても毎回幸運は続かないし、そもそも風が強い日こそ寒くてホットな飲み物が欲しくなるってもの。
またジェットボイルにしても、今回のような風では収まらない状況はザラにあります。
そう考えると風防はあってもいいかもしれません。
まあ、「ジェットボイルでも風防が要る」なんて状況ならサッサと下山したほうがいいかも知れませんがね(笑)
使ってみて良い所とそうでもない所
今回は自宅の庭という恵まれた状況下での検証でした。
風についても所詮は扇風機ですから、山の爆風とは比べるべくもありません。
山の上で使うことを考えるとまだまだ疑問の余地はありますが、現時点で分かったジェットボイルの良い所と、「う~ん、ここはもうちょっと・・」と感じた部分を紹介します。
良いと思った所は3点
1 少々の風では風防いらずでお湯が沸く
やはりこれが1番。
コンセプトとして「山登りの途中、あるいは山頂で、気軽にお湯を沸かしてお茶をする」というのであれば、風を気にせずに準備できて、着火すればOKのジェットボイルは最高に相性がいいと思います。
風防いらずというのがミソで、普通のバーナーだと風防があってさえ火がユラユラ揺れてなかなか使いにくいものです。
また、イチイチ風防をセットするのも気軽さという点で面倒です。
つい面倒がって、折角のティータイムを逃してしまうのはあまりにもモッタイナイですよね。
そこを一足飛びに解決してくれるのがジェットボイルというわけです。
これからは山頂での優雅なティータイムも増えるってもんです。
う~ん、こうしていると早く試したくてウズウズしてきます。
2 炎が外に出ない
普通のバーナーに比べると、バーナー部の周りに火が広がらないので、安全面で優れていると感じます。
普通だと強火にすると鍋の周りに火が広がって、慌てて弱火にしたりしますが、ジェットボイルでは火が鍋底から出ません。
これは特にテントの中では安心できる点として考えられます。
この点はいつか実際に使ってみて判断したいですね。
久しぶりにテント泊したいな・・・(遠い目)
3 炎が鍋のフィンに隠れるので見た目に安心
先ほどの「火が外に出ない」のと関連するのですが、鍋とバーナーが一体化しているのに加え、鍋底の外周にはフラックスリングと呼ばれるヒダヒダが付いています。
炎はそのヒダヒダの内側で燃える形なので、燃えていても炎が隠れて見た目の安心感があります。
山頂などでお湯を沸かすという時に、普通のバーナーだと裸火になって周囲の目が気になります。
その点、ジェットボイルなら炎が目立つことはないので、心理的にもグッと楽になります。
ちょっとこれは・・・という点
基本的には大満足なジェットボイルですが、もうちょっと頑張ってほしい所も。
火をつけてから鍋をセットするって・・ちょっと怖い
説明書では、まずバーナーに点火して、そのあとで食材(水)を入れた鍋をセットすることになっています。
理由としては、先に鍋をセットしてから点火すると、ヒダヒダの中に帰化したガスがたまって危険だということらしいです。
理屈は分かりますが、ジェットボイルの鍋って、ただ置けばいいってもんじゃないんです。
バーナーの外縁部の突起と鍋の穴をあわせながら垂直におろした後、捻るという動作が入ります。
ボーボー燃えてる火の上でこの作業をするのはかなり怖いです。
対策としてはなるだけ火の勢いを落としておくくらいしかないのでは。
でも、風が強い時に弱火にしたら消えてしまいます。
無事にセットしてしまえば風に強いのに、そのセットが大変じゃ・・・
今回、この点についてはすぐに違和感を感じました。
慣れれば問題ないのかも知れませんが、しばらくは火傷に注意しながらビクビク使用する感じです。
今のところは満足 日帰り登山で早く使いたい!
まあ、総合的には早く現場で試したいとウズウズするほど楽しみなグッズですね。
早速、今週末どこかのお山でティータイムと洒落こみましょう♪
今後、実際に山で使ってみて、何か思うことあればまたご紹介したいと思います。
※その後、1年間使用しての感想です(2021/8/21記)
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