BCクロカンでプチツアー2本立て 【栂池&旧ヤナバスキー場】 2021年1月30日(土)

バックカントリースキー

今週末は久々の寒気が入ったことでパウダーへの期待に胸が躍ります。

前日の金曜夜に栂池高原スキー場で車中泊、パウダー夢見て至福の夜でした。

そして迎えた土曜日の朝、夜のうちに積もったのは10cmくらいと年末の寒波を知る身からは少し物足りない感じ。

それでもやはり新雪は嬉しいもの。
栂池での滑走日数も20日近くなり、スキー場に少し飽きてきたこともあり、今日は山に入ることに。

山と言っても本格的な山岳ではなく、近くの森を歩きながら、手頃な斜面を滑るバックカントリー(裏山)といった感じのものです。

この日は午前中は第2駐車場からすぐのウッドチップの森、午後は旧ヤナバスキー場という2本立て。
前者は樹林帯で、後者はオープンバーンという性格の全く異なるツアーを楽しみました。

【BCクロカン】栂池&旧ヤナバスキー場バックカントリー。

BCクロカンという軽快なスキー、歩いて滑ってのライトツアーに最適

今回はいつものテレマークスキーではなく、BCクロカンというスキーで行ってきました。

このスキーの特徴はなんといっても靴。

最初に履いた時は「こんなんで本当にスキーするの?」っていうくらい足首のサポートがなく、冗談ではなく平地で立ってても油断するとこけます
当然、この靴で滑るとなるとそれなりのコツがあるので、興味ある方はしっかりとした講習を受けることをお勧めします。
我々はまほろば倶楽部というところでこのスキーの楽しさを教わりました。

板も特徴的で、靴がグラグラなので太い板は無理、センター幅50㎜くらいの細板で滑ります。
その板にはソールにウロコ状の凸凹がついていて、登りもそこそここなせます。
なので、森を歩きながら適当な斜面があったらそのまま滑ってしまうことが可能です。
そしてまた登っては滑ってを繰り返す、そんなエンドレスな楽しみが出来てしまうのです。

我々のような下手糞でも、緩い斜面で直滑降さえできれば充分に満足。
ゲレンデでは人が多くて長い直滑降は難しいですが、バックカントリーなら誰もいないので心ゆくまで滑っていけます。

まだ上手く曲がれないので、止まるときは傾斜が緩んで自然に止まってくれるのを待つか、後ろに転ぶしかないのが辛いところ。
ただ、足首が自由で立ち上がるのは容易なので、転ぶのにそんなに抵抗を感じないのも良い所ですね。

午前中はウッドチップロードへ

栂池高原スキー場 第2駐車場

金曜日の夜から朝にかけての積雪は10㎝といったところ。
エブリイもすっかり雪を被ってますが、年末の寒波に比べればまだまだ序の口。
とはいえ久しぶりのまともな新雪は嬉しいものです。

駐車場からすぐに森の中へ・・・

雪がなければウッドチップの道が敷かれている森です。
今はどこを歩こうが自由自在。
気の向くままに緩く上がっていきます。

20分ほど歩いて適当な斜面で遊びます。
我々はこのスキーでは曲がれないので、止まる所に狙いを定めて直滑降あるのみ!!
ちなみに「止まる所」とは傾斜が無くなって自然に止まれる所ということです。
こんなんでも足首をしっかり意識してないと転ぶので、緊張感たっぷり、スキーの腕も上がるってもんです。

スコップでコブを作ったりして変化をつけると更に楽しめます。

「あらよっと」ってね。
最初は失敗しても何度も登り返し練習出来るので結構効率いいかも。

疲れたらコーヒータイム。
森の中なので比較的風も穏やか、この時期はこんな裏山でノンビリするのもいいもんです。

3時間ほど遊んで午前の部は終了。
たくさん転んだけど、その分いい練習出来たと前向きにとらえましょう。

この森、BCクロカンのようなライトな道具だと楽しめますが、一般的なテレマークやましてやアルペンの山スキーとかだと傾斜が緩すぎて物足りないかな・・・
いずれにしてもガッツリ系の人向きではないですね。
森の中で歩きを楽しみましょうって感じです。

さて午後はガラッと変わって、廃スキー場のオープンバーンで直滑降です。

午後は旧ヤナバスキー場でゲレンデBC

松本方面から白馬に車を走らせると青木湖の辺りで右手に旧ヤナバスキー場が見えてきます。

電車で来れるスキー場ということで、私の職場でも「高校の授業サボッて滑りに来てた」という輩もいるくらい賑わっていたようです(なんて素敵な環境!)
しかし近年は営業していないようで、雪さえ積もれば誰もいないゲレンンでバックカントリーが楽しめると、白馬に来るたびにチェックは欠かしませんでした。

白馬の手前にあるだけになかなか十分な積雪量が見込めず、長野に引っ越してから4年経ちますがいまだにここで滑ることはかないませんでした。
それが今年は年末から順調に雪が降ってくれて、藪もいい感じで隠れているのを確認、ようやく滑ることが出来ました。

今回は上部の急斜面までは行かず、下部の緩斜面で遊びましたが、BCクロカンであれば充分に楽しめることを確認できました。

駐車場について

  • スキー場が営業してないので、駐車場というのは特にないです。
  • 白馬方面からだと国道の左手にヤナバスキー場の看板がみえてきますが、その看板で左折すると少し奥まで入って行けます。
    50mほどで、除雪車が雪を寄せる場所があって、その周辺に車を停めさせてもらう感じです。
  • いわば雪捨て場のような感じなので、国道の除雪作業が出ているときにここに駐車は出来ないと思います。
    今日のような除雪作業がない日のみ駐車出来ると考えたほうがいいと思います。

車を停めたところからスキーを履いてハイクアップ開始。
同業者のトレースもいくつか。
やはり同じようなことを考える人はいるものです。

BCクロカン向きの緩斜面を登っていきます。
幅も広くブッシュもないので心置きなく直滑降できそうです♪
営業してた頃のジャンプ台がまだ残ってます。
これを使って変化のある滑りも楽しめそうですが、我々には手強いかな。

少し登ったところで雪がどんな感じか滑ってみます。
昨晩、新雪が降ったはずですが風に叩かれてパック気味、パウダーではなかったです。
もう我々ではターンは出来ない雪質なので、直滑降と斜滑降で降りてくることが決定。

最初のリフトの終点を超えてもう少し奥まで行ってみます。


行く手には結構な急斜面が・・・何本かシュプールも見えています。
午前中ならいい雪だったのかな・・・
BCクロカンではあの斜面はきつそうなので今日は手前までとします。

4つあるジャンプ台の最後まで登って、ここから滑ることにします。
青木湖に向かってダウンヒルです。

いきなりジャンプ台に向かって直滑降~。
勢いこんで突っ込んだのですが見事に撃沈。
ジャンプ台は氷化しててスピード出すぎ、対応できずに早くも転倒です。
しかし転んでもすぐに立ち上がれるのがBCクロカン、すぐに起き上がってまた直滑降で降りていきます。

登りの途中で確認したように雪は最悪ではないが快適というほどでもなく・・・不安定な道具のこともあり初心者用の斜面でもスリル満点。
青木湖に向けて直滑降~。
まわりに誰もいないので最高の気分♪

1時間で登って滑りは20分くらい、無事に下山(?)。

ず~と気になっていたヤナバ、ようやく滑ることができました。
誰もいない広い斜面をステップ板で登ったり滑ったり、そんな遊びが今年は何度か出来そう。
下地はもう出来てる感じなので、雪が降ればパウダー楽しめちゃうかも。
願わくばザラメの時期まで雪が残ってくれれば最高。

やはりスキーで歩いて滑るのは楽しいですね。
ゲレンデで楽しく滑るのも好きですが、こうしたライトなツアーも時々楽しみたいものです。

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