白馬方面の北アルプスの稜線には、麓からでも雪がついているのが見てとれ、そろそろ冬山の装いになりつつあります。
人によっては4連休の今週末は、家から至近の乗鞍岳へ様子見に・・・
ちょうど先週でバスの営業が終了し、シーズン中はあんなに賑やかだった乗鞍の週末も、落ち着きを取り戻していました。
これからスキー場のオープンまでが、一番静かな乗鞍になるのでしょう。
思惑通り、静かで、それでいて少し緊張感のある山歩きを楽しめました。
【当日の軌跡】↓
三本滝駐車場
朝5時の時点で3台、ガラガラでした。
下山時(14時頃)でレストハウス前に20台ほどで駐車率4割ほど、砂利のほうは駐車なし。
トイレ
水洗和式(男女別)、24時間使用可能。
車中泊禁止の看板あり。
朝5時20分に三本滝を出発、まずはスキー場のゲレンデをバス道沿いに上がっていきます。
最初は真っ暗だった空が、徐々に明けていくのを眺めながら黙々と登っていきます。
摩利支天まで40分、ここから登山道へ・・・
登山道には木道が多くあって、降りた霜が凍って滑る滑る。
たまらず早々にチェーンスパイク装着。
車道と登山道を出たり入ったりしながら、1時間40分で位ヶ原山荘。
ここまでの登山道も地面はカチカチだし、場所によっては雪が残ってたりして、すっかり冬の様相。
山荘も休業中で、山荘前の車道に張り付いた氷が、寒々しさを嫌が上にも感じさせます。
山荘から200mほど車道をいって、再び登山道へ・・・
この辺りから道には雪がず~と残っていて、進むほどにその量が増えていきます。
冬枯れの斜面の向こうには穂高連峰。
穂高、この時点ではいい感じだったんですが、次第に雲が広がってきてしまいました。
今年もさんざん通った大雪渓に到着。
すっかり雪山になってた乗鞍ですが、岩が埋まるまではまだまだ、さすがにスキーは出来ないか・・・。
大雪渓からはチェーンスパイクから10本爪の軽アイゼンに履き替え。
まだ雪が安定してなくて、岩に薄く積もった雪を踏めば岩でガリっていうし、吹き溜まりではズボっと潜るしで歩きにくい。
クラストしてればアイゼン効かせてサクサク進めるのにな・・・
今シーズンの営業を終了した肩ノ小屋・・・
稜線への登りも雪は固まっておらず、かなりの確率で踏み抜く。
ちょっとラッセル気味で疲れる。
てっきり雪があればクラストして楽に登れる、と思っていたけど逆に辛い、結構な時間ロスとなった。
予想以上の深い雪に苦戦しつつも頂上に到着。
なんと穂高は雲の中、朝のうちはくっきり見えていただけに何とも残念。
あと1時間早ければ見えたかなあ・・・
東と西は雲が薄いのでそこそこ見晴らしが良かったけど、南と穂高方面はダメ、わざわざ登ってきたのに・・・
雪があってちょっと冬山みたくなっていた乗鞍ですが、まだ11月なので厳冬期の厳しさにはほど遠く、山頂で天候待ちも・・・と思ったけど天候回復の見込みも薄そうなので早々に下山。
大雪渓まで降りてきたら剣ヶ峰が晴れてる!
くう~、やっぱり粘ってたらいいことあったかも?
まあ、下山したら晴れるって、「山登りあるある」でしょう。
穂高は結局姿を見せず、朝見えただけでも良しとしますか・・・
帰りはスキー場の車道歩きが面倒だったので、ゲレンデを下って三本滝へ・・・
カモシカゲレンデは草刈りが終わってて、これはありがたかった。
バスの営業が終了し、すっかり寂しくなった乗鞍岳、山に登る人も激減し、静かな山登りを満喫しました。
頂上の景色がいまいちだったのが心残りですが、山登りとしては久しぶりにガッツリのロングルートを歩けたので、充分満足いく山行でした。
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