もうすっかり秋を感じる今日この頃。
「そろそろカラ松の黄葉も見頃か」と、根子岳に登ってきました。
根子岳は四季を通じて何度も登っている【我が家御用達!】といっていいお気に入りの山です。
その中で、数年前のこの山のカラマツの黄葉が見事だったのが忘れがたく、「いつかまた・・」と心に秘していました。
上の写真は7年前の10月30日。こんなカラマツの黄葉を期待して2匹目のドジョウを狙うも・・・
あの黄葉は凄かったよね
結果的には《天気予報通りの薄曇り》ということで、青空に映え陽光にきらめく紅葉とはいきませんでした。太陽の光がなく終始くすんだ印象で、はたしてすでに枯れてしまっているのか、まだじゅうぶんに色づいていないだけなのか判断つきかねる状態でした。
また、カラマツの黄葉にはまだ早かった模様。
なかなか以前のような感動的な光景とは出会えないものです。それは次の機会のお楽しみということで・・・
「今年の紅葉ってどうなん?」な感じでしたが、新たな下山路も試せたりしたのでヨシとしましょう。
今日のルート
【根子岳】
2020年10月3日(土)
駐車場(6:50)~登山口(7:05)~牧場(7:17)~避難小屋(8:15)~小根子岳分岐(9:15)~根子岳(9:31-10:00)~小根子岳(10:17-10:51)~ザレ岩(11:13)~避難小屋(11:48)~駐車場(12:37)
峰の原高原の『こもれびホール』を出発し、ペンション街を登山口まで。
登山道は避難小屋で2手に分かれますが、最短距離の右手をとり根子岳まで。
帰りは小根子岳に寄って、そのままザレ岩方面に向かい、避難小屋まで周回する形。
(ザレ岩方面へは今回お初ですが、伸びやかな草原の広がる展望抜群かつほぼ平坦といっていい道で、天気のいい日にはこちらから景色を眺めながらノンビリくだるのも楽しいですね。)
避難小屋からは来た道を戻りました。
《峰の原ルートの特徴》
大人気の菅平牧場からのルートと違い、行き交う人も少ない静かな山歩きが楽しめるルートです。
また、牧場に出てから山頂まで笹原主体で、終始見晴らしがきいて展望は抜群です。
駐車場情報(こもれびホール)
峰の原高原のペンション街にある『こもれびホール』。
駐車台数10数台くらいか。
6:30到着時点で1番乗り。
下山時(13:30頃)でも6台のみ。
菅平コースとは雲泥の差!こちらは平和ですね。
トイレ(冬季閉鎖)
駐車場にあります。
洋式水洗。
登山ポスト
トイレの横にあります。
ペンション街を抜けて登山口へ
6:40 こもれびホールをスタートし、車道を上がっていきます。
最初にあらわれる交差点を右に曲がり、ペンション街に入っていきます。
この曲がりかどに根子岳への標識、あるにはあるのですがペンションの案内に紛れて気づかない可能性大ありです。
あとは登山口までペンション街を抜けていきます。
右折してから300m、ペンション街の道が右に急カーブするところ。
その左手に登山口があります。
標識が少し奥まったところにあるので見落とし注意です。
左を意識して歩いていれば見落とすことはないと思います。
気持ちいい雑木林が牧場まで続きます
取りつきから牧場にでるまで、雑木林のなかの気持ちいい道が続きます。
白樺に陽があたって明るい雰囲気に包まれます。
紅葉が始まっていますね。写真ではイマイチ伝わりませんが・・・
道標も完備。
取りつきから10分強で菅平牧場到着。
朝日がまぶしいよ~。
ここからスタート!ってかんじだね。
避難小屋まで
牧場にでると一気に見晴らしがきくようになります。
目指す根子岳も正面に、右手には牧場が広がっています。
たくさんの牛が食事中・・・
ふりかえったところ。白樺に太陽があたって鮮やか。
このあたりは色づきはじめたところかな。
「どうも前より歩きやすいな」と思っていたら、やはり登山道の補修が入っていたようで・・・
左が旧道で、右が補修された道。
以前の道は結構石がゴロゴロしてて足元不安定でしたが、新しいほうは最近切り開かれただけあって歩きやすいです。
牧場の景色を楽しみながらノンビリ歩くこと50分。
避難小屋に到着。
スタート地点が標高1480mで、ここが1790m、ざっと300m登ってきたことになります。頂上まであと標高差400mといったところ。まだ半分じゃないんだね。
ここまで非常にゆったりとしたペースで登ってきました。
傾斜も緩めなのでそれにあわせた感じ。
ここからはそれなりに傾斜も増すはずなので、一休みしていきます。
避難小屋から頂上へ
さて、頂上へ向かうとしますが何やら剣呑な注意看板が・・・
従来の登山道が通行不可となっており、左手の迂回路を使用となっております。
迂回路を進むと、目印のピンクテープがチラホラと・・・
いかにも暫定的な感じなので、この先本格的な補修が入るのか否か・・・
でもこの道も非常に歩きやすかった。
修理ありがとね~
ふりかえれば菅平のスキー場のはるかかなたに、北アルプスの屏風がひっそりとたたずんでいます。
秋晴れとはいかなかったけれど、これだけ見れれば満足としなければね。
このルート、基本的には笹原の中を進むので、天気さえ良ければ常に見晴らし最高。
その点、かなりの部分が樹林帯となってしまう菅平コースよりも、「展望を楽しむならコッチ」かなと。
お目当ての紅葉は、曇りがちということもあって目に鮮やかという感じには程遠く・・・
そんななかにあってひと際目をひいたのがこの紅い木(ナナカマドか?)。
紅い葉は、終了気味なのとまだ発色が不足してそうなのとが混在している感じで、はたして今が盛りなのかもう終了してしまったのか判断つきがたく・・・
今回は標高2000mあたりの白樺の黄葉がハイライト!
「光よモット~」と叫びたいところですが・・・
避難小屋から1時間。
小根子岳との分岐まで上がってきました。
ここまでくれば頂上はすぐそこ。
小根子岳は眺望も優れているので寄っていきたいところですが、それは帰りにとっておいて、まずは頂上へ。
分岐からも相変わらずの笹原のなかをゆるりと登っていって
最後のちょっとした急登を登りつめると
菅平からのルートと合流し、祠が祀られている頂上に到着です。
避難小屋から1時間15分。スタートしてから2時間50分で到着。
ユックリめのペースでゆるゆる登ってきました。
頂上は緩やかな傾斜がついていますが、かなり広く、思い思いの場所に腰かけることができます。
我々もくまこの写真を撮ったり、景色を眺めたりして頂上を満喫です。
後ろの山は日本100名山に数えられる四阿山。
『根子岳はその途中の山』という認識なのか、多くの人が少しの休憩のあと、四阿山方面に去っていきます。
「ここで十分満足!」とすっかり頂上に根が生えてしまった我々は、ユックリとこの景色を味わうことにします。
北面は志賀高原の山々か・・
湧いてくる雲がまとわりついて幻想的な雰囲気。
南面に目を転じると、蓼科山と八ヶ岳。
富士山見たかったね
西は北アルプスの屏風。
ちょっと距離があるので、迫力は感じられませんがいい眺めです。
下山は別ルートで
峰の原ルートは行き交う人もまばらでしたが、さすがに人気の根子岳(四阿山)、菅平牧場から続々と登山者が上がってきます。
なんとなく落ち着かないので、30分程で頂上をあとにします。
下山路は、登りでは立ち寄らなかった小根子岳を経由し、米子不動方面に下ったあと、避難小屋に戻ってくるルートをとります。
これまでの根子岳は常に往路下山だったので、今回初めてこのルートを辿ることになります。
ダイレクトに避難小屋に下るよりも30分以上も時間がかかるので、今まで敬遠していました。
ですが、非常に緩やかな傾斜が続き、笹原の斜面のなか展望を楽しみながら下れる素敵なルートでした。
時間に余裕があって、天気が良ければコッチのルートもありですね。
なにより足にやさしい。
小根子岳の頂上も絶景が展開しますので、つい長居してしまいます。
後ろはさっきまで居た根子岳と左に四阿山。
根子岳の頂上よりも圧倒的に人が少ないのでこちらで大休止するのもありかなと。
下山はこんな伸びやかな台地状の尾根を緩やかに下っていきます。
景色を眺めながらの贅沢なひと時。
30分でザレ岩の分岐に到着。
正面のザレ岩も展望良さそう。ここまで十分に景色堪能したのでこちらには寄らず、避難小屋に向かいます。
ザレ岩から米子不動方面へは通行禁止になっていました。
千曲川に氾濫をもたらした去年の台風の影響がこんなところにもあったんですね。
避難小屋までもほぼ水平な道を辿ります。
少し笹のタケが高くなりますが、時折展望もひらけて快適に歩けます。
ザレ岩から30分強で避難小屋に戻ってきました。
小根子岳から1時間ほどで降りてきました。
初めてのルートでしたが、下りに使うと足への負担も少ないし、絶景を眺めながらノンビリ下るには最高!なルートでした。
避難小屋からは登りに使った道を忠実にたどり
12:35 駐車場に戻ってきました。
車の数少ないね~。
やはり牧場ルートに比べるとこちらはマイナールートのようですね。
ただ、展望の良さはこちらのほうが上だし、登山道も良くなったのでうちは根子岳はこっちだなあ。
実はここ、冬はキャットスキーの舞台なんです。
次はスキーで来たいね!
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