【BCクロカン】軽い板とブーツ携え針ノ木岳へ・・・ 2023/6/24(土)

バックカントリースキー

貴重な梅雨の中休みに針ノ木岳へ・・・

「そういえば針ノ木ってまだ滑れるんじゃね?」と思い立ったら、居ても立っても居られず前日に扇沢入りして朝3時起きという・・・

大雪渓は大量の落石と酷いデコボコでスキーにはNGでしたが、マヤクボ沢の源頭部が思惑通りのそこそこ綺麗な雪面。
とはいえ、この時期なりのデコボコは当然あるし、部分的に氷化してる所もあって一筋縄ではいかなかったのですが、傾斜もマズマズでいい練習できました!
それにしても源頭までのマヤクボ沢が、結構な傾斜が続くのにビックリ。
久しぶりにピッケル持ってきて良かった~、って山行になりました。

山頂の景色も、梅雨時ということを考えれば満足のいくものでしたし、この「登山のついでにスキー」というスタイル、もう少し楽しみたいものだが・・雪がいつまでもつか?

【BCクロカン】軽い板とブーツ携え針ノ木岳へ・・・登山のついでにスキーも楽しむ、この時期ならではのお楽しみ♪

〈GPSログはこちら

駐車場
扇沢の無料駐車場。
50台くらい停めれそうな広い駐車場。
金曜夜から入ってましたが、土曜の朝3時ではガラガラ、下山時(14時頃)は7割ほどの駐車率でした。
上の有料駐車場もガラガラでした。

トイレ
駐車場奥の遊歩道を5分ほどで、ターミナルのきれいなトイレが使えました(24時間使用可)。洋式水洗。

扇沢の無料駐車場に前夜入り 18:00

何といっても扇沢はアルペンルートの長野側入口。
土曜の朝では駐車できるか大いに不安なので、万全を期して前夜の内に駐車場入り。
さすがに空いてる空いてる、昼間は雨だったのでなおさらか・・・

針ノ木岳への登山道入り口 3:15

例によって朝早く起きてしまいまして、せっかくなのでそのままGO~。
登山道の入口は前日の内に確認済み、6年前に来た時の記憶がしっかりしてたので安心したな~もお~。

その6年前の記憶と、GPSログが悪さをしてくれまして・・・
6年前に来たのは、まだ雪がたっぷりの5月下旬、結構早く雪渓に取り付けていたようで、そのログを辿っていったら、堰堤が出てきたりしてなんかヤバそう・・・・
何しろ視界がないので不安になりまして、一旦引き返し。
アルペンルートの車道に戻った頃にはすっかり明るくなってしまいました。
おかげで登山道の取り付きも見やすくなって、今度は夏道にちゃんと取り付けました。
くう~、何のための早出だったのか、40分くらい時間をロスしてしまった・・・

BCクロカンの板とブーツをザックにぶら下げてテクテクと・・・
つくづく、このスタイルで山を歩くのがいいんだよなあ・・・
よくあるガンキャノンスタイルだと、頭上の木が邪魔しまくって、登山道を歩くのはかなり無理があるんだな・・・
でもこれならノープロブレム、さくさく歩けちゃう♪
この時期の山で、雪があるところまで登ってスキーをする心理的負担がほぼ無くなって、スキーシーズンが伸びるんですな。
いいよ~、これ。

大沢小屋 4:50

扇沢から1時間半で大沢小屋。
痛恨のルートミスでしたが、まあまだ早い時間で良かった。
早出すると、ミスをリカバリーする時間的余裕があるのがいいねえ・・・・
でも、そもそも暗くなければミスしなかったかも知れないのでそこは考えどころか。

針ノ木大雪渓までのアプローチ、これがよろしくないんですねえ・・・
いわゆる高巻きの道って感じで、細かいアップダウンはあるし道は狭いし、藪はうるさいし・・・
なかなか素直に高度が上がっていかない。
これが嫌で6年間寄りついていなかったのを、身をもって思い出してしまった((;^_^A
白馬大雪渓までのアプローチのほうが数段楽。

大雪渓取り付き 5:20

それでも歩き続けてればそのうち着くもんで、扇沢から2時間ほどで大雪渓に降り立ちました。
大雪渓の取り付きで標高1780mくらい、マヤクボ沢のコル2680mまで雪が繋がっていたので、標高差にして900mくらいは雪の上を歩けた格好です。
その間はアイゼン効かせてガシガシ登れるので快適そのもの。

本当はここらでスキーできればいいなあ・・・と思っていたのですが、すでに雪渓化が進んでてスプーンカットが顕著、おまけに落石もそこら中に点在してたので、ちょっとスキーは無理な感じ。
まだ雪も堅い時間だったしね。
まあ、この辺は予想通り、「多分上に行けばもっと綺麗なはず・・」ということで登っていきます。

二股 6:15

雪渓歩きを1時間ほどでマヤクボ沢の出合い。
ここをまっすぐ行けば針ノ木峠へのメインルートですが、こちらは登る人が多いので右のマヤクボ沢へ・・
果たして稜線まで雪が繋がってるのか?
入口からは見通せなくて不安でしたが、結果的には大丈夫でした♪
でもそろそろ割れる時期かもしれないので要注意です。

実は夏の雪渓ということで結構舐めてまして、当初は長靴で来ようと思ってたくらい。
いや~、登山靴履いてアイゼンピッケル持ってきてて良かった~。
それくらいの急斜面が続きました。
まあ、ピッケルじゃくてバイルですけど・・・ついでに12本爪じゃなくて10本爪だけど・・。
それでも最低限の用は足してくれて、滑落の恐怖はそれほど感じないで登り下りできました。
マヤクボ沢、この時期はちゃんとした装備じゃないと危ないです。
6年前の春にはスキーで下りれるような、ちょろい沢だったんだけどなあ・・・

そんなわけでマヤクボ沢の本谷はとてもスキーで滑るどころではなく、こりゃあスキーはダメかなあ・・・
と諦めつつコルの近くまで登り詰めてきました。
そして、コルからの斜面がマズマズ滑れそうなのを確認してホッと一安心。
やはり源頭部は落石も少ないし傾斜も大人しい、そんな読みが当たって一人ほくそ笑む。
よっしゃ~、さっさと登頂してこの斜面を滑るのだよ♪

マヤクボ沢のコル 8:00

マヤクボ沢のコルからは、富山側の展望が一気に開けてテンションマックス状態!
もう山頂みたいなもんですが、針ノ木岳まではたったの標高差150mほど、せっかくなので登頂していきましょう♪

針ノ木岳 8:30

扇沢から5時間15分、針ノ木岳に到着~。
いや~、遠かった~・・・
お目当ての黒部湖の上にそびえる立山連峰、ちょっと雲が邪魔ですが梅雨時ですからね、これはこれで上出来でしょう。
これからスキーをするドキドキを胸に、素晴らしい展望を満喫♪
いいねいいねえ・・

マヤクボ沢源頭で遊ぶ 

さ~て、お楽しみ(苦しみ?)のBCクロカンです。
マヤクボ沢の源頭部は傾斜はマズマズなんですが、なにしろ雪渓化が進んでまして・・・
スプーンカットはもとより、氷筍も発達してきてて、まるで石灰岩のコルネのようになってる始末。
雪は柔らかくなってたのでスプーンカットは結構簡単に均せるのですが、コルネがよろしくないです。
ガンガン蹴っ飛ばすのですが、なかなか氷がなくならない、仕方ないのでせめて平らになるよう整地してから滑りました。
まあ、難しい雪でしたが、こんな時期にこんな場所でスキー出来てる幸せ・・・・いいんじゃないの~~。

そんなわけで今日はスキー出来ただけで大満足、そして小雪の今年でもこの時期でこれだけ滑れるのが分かっただけで大収穫です。
7月に乗鞍で自転車が解禁するまでどこでスキーするか?その回答がおぼろげながら見えてきたような気がしてきてる・・・
ハクノリ薬師に、ここ針ノ木と・・・
登山にBCクロカンを掛け合わせれば、色々と楽しめる6月になりそうで、今から来年の6月が楽しみになってきました♪

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