【双六岳から槍ヶ岳へ】北アルプステント泊縦走 2021/8/27(金)~28(土)1日目

山登り

双六から槍ヶ岳へ。

早くも秋を思わせる爽やかな2日間、北アルプスの大展望を満喫です♪

【テント泊登山】双六岳から槍ヶ岳へ 北アルプスの天空の縦走路を満喫

2021/8/27(金)《新穂高温泉無料駐車場~双六小屋》
新穂高温泉無料駐車場(3:20)~ワサビ平小屋(4:40)~小池新道入口(5:00)~秩父沢(5:45ー6:15)~鏡池(8:00ー8:30)~弓折乗越(9:25ー9:40)~双六小屋(10:45)
双六小屋までの標高差:1500m
所要時間:約7時間25分

8月に入ってから雨の週末が続きましたが、最後の最後に大当たり。
そんな今週末は有給とって偶然にも3連休、こんな幸運いつ以来だろう。

行き先に悩むところですが、あまり遠出はしたくなかったので準地元な飛騨側からの穂高方面に行くことに。

金曜日に新穂高温泉から入って双六小屋でテント泊、翌日槍ヶ岳に登頂してその足で下山という予定。
ちょっと2日目がハードですが、3日間の行程にしたとしても長い下山は変わりないので、どちらにしても翌日以降は筋肉痛に悩まされるはず。
それなら1日休める分、月曜からの日常生活に影響が少なそう・・・ということで。

新穂高温泉の無料駐車場からスタートですが、昨今の北アルプスの駐車場事情はどうかしてます。
念のため前夜(木曜の夜)に入ってたのですが、20時頃であと数台の空きでした。
なんとか滑り込みセーフという感じ。

新穂高温泉の無料駐車場
新穂高ロープウェイ乗り場の500mくらい手前にある駐車場。
ロープウェイ利用のときによく使う「鍋平」ではないので注意です。
「鍋平」はメインの道路から右折してぐい~と山道を上がっていきますが、「新穂高」は「鍋平」との分岐から更にメインの道路を上がっていきます。
やがて左手に駐車場への看板が出てきます。

トイレ 
仮設のタンク式トイレが2基。
10分ほど歩けば登山指導センターのトイレも使えます(24時間OK)。こちらのほうが快適ではあります。

夜中もひっきりなしに車の音がしてたので、かなりの人が木曜の夜とはいえ来ていたようです。
そんなことでなかなか寝付けず、4時くらいまで寝ているつもりが3時頃には目が覚めてしまいました。
中途半端に寝ると起きるのが辛いので、強引に体を起こして出発です。

3時半の登山指導センター。
結構な人が出たり入ったりしてて、みんな朝早いなと感心しきり。

真っ暗な林道をヘッドランプの明かりを頼りに黙々と進みます。
途中、ワサビ平小屋を通過した際にこんな看板が・・

なんと三俣山荘でコロナの感染者が出たようで、小屋は閉鎖の憂き目にあってるとのこと。
三俣は今夜泊まる双六小屋の少し奥にある小屋、こりゃ双六混むんじゃないかな・・・嫌な予感がよぎります。

思惑通り、夜明けとともに小池新道の取り付きに到着です。

取り付きには双六小屋からのメッセージが。
とりあえずこちらは大丈夫そうです。よかった~。

秩父沢で遅めの朝食。
ちょうど穂高が見えるほうが開けてて何ともいい眺め。

登る途中から振り返れば、たなびく雲の上に焼岳と乗鞍岳、左手には穂高連峰が佇み、なかなか歩が進みません♪
晴れてれば南側が常に展望抜群、足元も安定してて歩きやすい、いい道でした。

鏡池 8:00

展望スポットの鏡池に到着。
ここまでも十分に素晴らしい景色でしたが、ベンチに座ってゆっくりと景色を堪能できます。
「もうここまででもいいんじゃない」ってくらいな気分になりますね。

鏡平山荘 8:15

鏡池から一息で鏡平山荘。
こちらも最高の立地ですな。
惜しむらくはテント場がないこと。
あれば絶対泊まりたいところです。

鏡平からは更に展望が効くようになって。
鮮やかな青空に天を衝く槍ヶ岳、そこから連なる穂高連峰。
日差しも強くなって暑さは募りますが、こんな景色を眺めながらですから、さして気にならず。

西鎌尾根

明日登る予定の西鎌尾根。
「なんかデコボコしててアップダウンきつそうだなぁ」とか思いつつ・・・(実際そうだった)

弓折乗越 9:30

ようやく稜線に登り上げました。
新穂高からは6時間以上かかってますが、まだ9時半。
やっぱり早出すると時間に余裕ができますな。

白山

稜線に出れば富山側の景色が開けてきて、白山まで見えました。
この先、双六まで行けばどんな景色が展開するのか楽しみです。

双六小屋のキャンプ場 10:45

双六小屋のキャンプ場、金曜の割には混んでるような印象です。
やはり三俣の休業が影響しているのかな。

双六小屋のキャンプ場
料金 一人2,000円
水  無料
トイレ チップ式(100円)
予約 今回は必要なかった。連休とかは要予約とのこと。
公式HP

双六小屋

テントの受付で小屋にいくと、悶絶級の事実が判明!!
ビールが買えないって~?
やはりここでもコロナか・・・緊急事態宣言、今日からだったんだ~。
でもさ、テントだよ、しかも一人だし、これを楽しみに登ってきたのに~(涙)

仕方ないので、代わりといっちゃ~なんですがコーラを買ってみましたが、ビールの代わりにはならんのだよ、くまこよ・・。
ちなみに他の皆さんも一様にコーラを持ってました(笑)、考えることは一緒ですね。

テント場からは笠ヶ岳がよく見えるのですが、この時間は雲がもくもく湧き出ててました。

鷲羽岳

小屋の前の広場は鷲羽岳の展望台。
普段はあまり目立たないのに、こんなに立派に見えるんですね。
格好よくていつまでも見てられます。

三俣蓮華(左)から鷲羽岳の稜線

小屋に着いたらビールでも飲んでのんびりするつもりが、思いもかけず双六岳に登りに行くことになりました。
酒なしでぼ~とするのも辛いですからね。
小屋からは1時間ほどですが、まさに天空の散歩道といった風情。
右手には三俣蓮華から鷲羽岳に続く稜線が広がり、左手には笠ヶ岳、振り返れば穂高連峰と、もうどこを見てもため息ばかり。
最高の散歩になりました。

双六岳(2860m)

そんな最高の散歩道を堪能してる間に双六岳の頂上に到着です。
頂上までくるとまた1段展望が開けて・・・

黒部五郎岳(左)と薬師岳(右)

薬師岳と黒部五郎岳が加わります。
2つの巨大な山塊が作り出す広大な空間が素晴らしく、しばし見入ってしまいます。

笠ヶ岳

南には笠ヶ岳が顔を出し、遠く乗鞍岳も望めます。

穂高連峰

もちろん真打は穂高連峰、一層高く屹立し峩々たる山容をこちらに見せてくれてます。
槍に正面から突き上げている尾根が明日登る西鎌尾根、なかなか登りごたえありそうです。

この日は風もなく穏やかな晴天、何時間でも過ごせてしまえる最高の頂上でした。

双六小屋キャンプ場 15:30

15時半、テント場に帰ってくると更にテントが増えていました。
最終的には8割ほど埋まったんじゃないかな。
正面には笠ヶ岳が顔を出し、暗くなるまでず~と見ることが出来ました。

双六岳にも登ったし、あとは夕飯食べて寝るだけ。
テントは狭いので外で支度です。
今回もアルファー米とレトルトカレーの、お湯だけで作れるセット。
これならジェットボイルでも十分作れます。

最近は、外で食事の際は折り畳み式のテーブルを持ってきてますが、これも便利。
軽いし、かさばらないし、なにより安い!

質素な食事ですが、山で食べれば何でも美味しいから不思議。

食事のあとは夕日に照らされる鷲羽岳を飽きるまで眺めて・・・(まあ~飽きないですけどね)

夜は星空の撮影にもチャレンジしたりして。
満天の星空に笠ヶ岳が浮かびあがっていました♪

>2日目

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