【双六岳から槍ヶ岳へ】北アルプステント泊縦走 2021/8/27(金)~28(土)2日目

山登り

天空の縦走路、2日目は槍ヶ岳へ。
長く苦しい西鎌尾根を登り詰めた先には360度の展望が待っていました♪

【テント泊登山】双六岳から槍ヶ岳へ 北アルプスの天空の縦走路を満喫

2021/8/28(土)《双六小屋~新穂高温泉無料駐車場》
双六小屋(3:05)~樅沢岳(3:40)~千丈乗越(6:50)~槍ヶ岳山荘(8:05ー8:25)~▲槍ヶ岳(8:40ー8:50)~槍ヶ岳山荘(9:00ー9:20)~槍平山荘(11:45ー12:00)~白出沢出合(14:05)~新穂高温泉無料駐車場(15:45)
双六小屋から槍ヶ岳までの標高差:630m
所要時間:約5時間35分
槍ヶ岳から新穂高までの標高差:2140m
所要時間:約6時間45分

1日目はこちら

この日は槍ヶ岳に登って、その足で新穂高まで下山する予定です。
登山地図で見るかぎりかなりの長丁場になりそう。
早起きして3時に出発です。

出がけに写真を1枚。
肉眼では笠ヶ岳なぞ見えないのですが、カメラのレンズが捉えてくれていい感じの写真に。
それにしても金曜の夜にしてはすごい数のテントでしたね。

ヘッドランプの明かりを頼りに登っていきます。
実は最近ヘッドランプを新しくしたので、それのテストも兼ねてわざわざ夜明け前に歩いているというのもあります。
前に使っていたペツルのランプも良かったのですが、今回のは段違いの性能でした。
《レッドレンザー MH5》、こいつのパワーMAXだと、歩く範囲に関してはほぼ昼間のような感覚で歩けます。
そのおかげでかなり快適に夜道を歩けました。

樅沢岳 3:45

45分で本日最初のピーク、樅沢岳に到着です。
ここからの槍ヶ岳の眺めは素晴らしいとのことですが、真っ暗なので関係なし。
おまけに月明りで見る限り、槍方面は雲に覆われているような気配がプンプン。

鷲羽岳

ちょっと休憩がてら鷲羽岳方面をパチリ。

4時頃になると東の稜線が赤みがかってきて、そろそろ夜明けの準備が始まった模様。
今日も天気がいいことを祈りつつ、黙々と進みます。

5時にはすっかり夜が明けてヘッドランプから解放されます。
槍穂の姿はガスの中、風も強く、本当に晴れてくるのか不安をかかえながらの登りです。

それでも右手には焼岳と乗鞍岳(奥)は見えていました。

西鎌尾根はアップダウンの連続でちっとも高度が上がっていきません。
登ったと思えばすぐに降り、いつまでたっても高度が上がりません。
心理的には結構辛いものがあります。

槍ヶ岳への登路らしく、鎖場も何ヶ所出現します。
登りなので慎重に通過すれば問題ないと思います。

千丈乗越 6:45

いつまでたっても高度の上がらない道にうんざりしつつも、ようやく千丈乗越に到着。
ここからは登り一辺倒なので頑張りがいがあるというもの。
それにしても双六小屋から4時間近くかけて180mしか上がってない、というのもなんだか冴えない話です。
これでも天気が良ければ気分も違うのでしょうが、残念ながら槍穂は終始雲の中でした。

千丈乗越からはぐいぐい登るのみ。
鎖場とかもないので、ただひたすら急登を詰めていきます。
まだ槍ヶ岳山荘までは標高差400mもあるのでゆっくりとマイペースを心掛け・・・

槍ヶ岳山荘 8:00

千丈乗越から1時間強、ガスに巻かれる槍ヶ岳山荘に到着です。
歩き始めからすると、標高差にして500mほどを5時間かけて登ってきたことになります。
なんて効率悪いんでしょ。
まあ、槍ヶ岳に続く尾根ですから、これくらいの苦労を強いられるのも仕方ないか。

初めは曇っていた槍の穂先もじきに晴れてきて、それに呼応するかのように周囲の山々も姿を現してきました♪

昨日からの秋空を象徴するかのように富士山まで見えてきて。
たしかに夏山ではなかなか拝めない富士山です、高い山ではもう秋が始まっていることを実感します。

富山側もより一層鮮やかに見えてきました。

晴れるとなれば、さっそく槍の穂先に取り付きます。
振り返れば穂高連峰にはまだ雲がかかってますが、それもじきに取れてきそうです。

槍ヶ岳 8:40

小屋からは10分ほどで山頂でした。
土曜日の朝ということで人も少なく、梯子の順番待ちもなかったので、非常に快適に登れました。
混んでる時はこうはいかないんだろうな。
予想通り頂上はそれほど広くなく、おまけに切り立った岩場ですのであまり落ち着ける雰囲気ではありませんでした。
それでも10人ほどしか頂上には居なかったので、写真を撮ったりは出来ました。

穂高連峰

やはり1番に目がいくのは穂高連峰でしょう。
登っているうちに雲が晴れ、その全容を拝むことができました。
槍からだとかなり近いので迫力たっぷり、いつも以上にカッコいい。

笠ヶ岳(手前)と白山

ガスをまとった笠ヶ岳の奥には白山まで。
笠ヶ岳は今回の山行中、常に存在感抜群で、逆に笠ヶ岳から槍を見たらさぞかしキレイだろうな、と播隆上人になった気分も。

頂上では10分ほど過ごし、慎重に下山です。
基本的には梯子、鎖完備で快適な道ですが、降りは登り以上に神経を使います。

槍ヶ岳山荘

山荘まで来れば安全地帯。
ですが、これから標高差2100mの長い降りが待っています。
天気は更にいい感じになってきて、こうなると帰るのが嫌になってきます。

槍ヶ岳山荘のテント場

まずは槍平を目指します。
道はテント場を通っていくのですが、素晴らしい景色の中でのキャンプが出来そうで、いつか泊まってみたいものです。
傾斜地ですが、テントサイトは比較的平らでまずまず快適そうでした。

笠ヶ岳を眺めながら、今回の山行で最後となる絶景の中での休憩。
名残惜しく去りがたい想いで一杯ですが、次回の山行に期待を込めて下山を続けます。

下山に関しては、槍平までは石がゴロゴロした急坂が続きます。
逆に槍平からはダラダラとした降り(時々短い登りも)が延々と続く感じでした。

事前に予想したように、この下山が1番辛かったです。
特に槍平からのダラダラ道はいつ終わるとも知れず、展望もない中で我慢の下りが続きます。
降るのみかと思っていたら時々登りもあったりして。
最後の林道もコースタイム通りキッチリ1時間半歩かされて・・・
新穂高に着いたときはもうヘロヘロでした。

とはいえ、終わってみれば良いことしか覚えてないもの。
2日間とも絶景の中歩くことが出来、最高の山行になりました。

1日目


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